３度の四大大会タイトルを獲得し、世界ランク１位にも到達したアンディ・マリー氏（イギリス）がテニスコートに立てば、ほとんどの場合で彼が相手より優位に立つことは間違いないだろう。では、チェスの盤上ではどうだろうか？　

　先日、『BBC Sport』のインタビューに応じたマリーは、「５歳の息子がチェスに夢中になっているんだ」と語り、自身も息子とのチェスを楽しんでいると明かした。

「僕は特にチェスがうまいわけではないけれど、分析的な思考力には自信があるよ。ゲームを楽しむだけではなく、彼が少しずつ学んでいく姿を見るのも好きなんだ」
  　20年近くのプロツアーでの経験を、「分析的な思考力」という面でチェスに活かしているというマリー。ところが、盤上では自身の経験がまだ十分ではないと５歳の息子に思い知らされているようだ。

「ゲーム中にトイレに付き添ってお尻を拭いてあげた後、戻ってきた５歳児にそのままチェスで打ち負かされるんだ。これにはきついものがあるね。僕の知性にとって屈辱的な経験だよ」

　今季のプレシーズンから、約半年間に渡りノバク・ジョコビッチ（セルビア／世界ランキング５位）のコーチを務めたマリーは、５月にパートナーシップを解消した後、「（コーチ業を）将来的には考えているが、しばらくやることはないと思う」と明かしていた。

　ひと仕事を終えた現在は、家族との有意義な時間を過ごしているようだ。

構成●スマッシュ編集部

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