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海外テニス

英雄マリーの銅像を聖地ウインブルドンに建立へ!「とても誇らしい気持ち。特別なものになる」<SMASH>

中村光佑

2025.06.26

2013年にウインブルドン初制覇(写真)、16年にも優勝を飾ったマリー。その栄誉を称える銅像が聖地に建立されることになった。(C)Getty Images

2013年にウインブルドン初制覇(写真)、16年にも優勝を飾ったマリー。その栄誉を称える銅像が聖地に建立されることになった。(C)Getty Images

 テニス四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)を主催するオールイングランド・クラブは6月24日、イギリステニス界の英雄で元世界ランキング1位のアンディ・マリー氏(38歳)の偉大なキャリアを称える銅像を、会場内に建立する計画を明らかにした。

 ツアー46勝を誇るマリー氏は、2013年のウインブルドン決勝でライバルのノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現6位)を破り、英国人選手として1936年のフレッド・ペリー(元1位/85歳没)以来となる77年ぶりのシングルス優勝を達成。16年には決勝でミロシュ・ラオニッチ(カナダ/元3位)を下して2度目の優勝を手にした。

 ウインブルドンの元最高経営責任者であるリチャード・ルイス氏は19年に英公共放送『BBC』に対し、マリー氏の引退後に同選手の銅像を建て、これまでの輝かしい功績を讃えたいと語っていたという。

 オールイングランド・クラブのデビー・ジェバンス会長は、先日出演したポッドキャスト『Ainslie + Ainslie Performance People』で、27年までにウインブルドンにマリー氏の銅像を建立する計画を立てているとし、約束を果たすべく昨年のパリ五輪で現役を引退したマリー氏本人と協議を進めていることを明かした。
 
「我々はここ(ウインブルドン)にアンディ・マリーの銅像を建てることを検討しており、彼および彼のチームと緊密にコンタクトを取っている。我々の目標は、1877年に初めて大会が開かれてから150周年を迎える2027年に銅像をお披露目することだ」

 ちなみにウインブルドンでは1984年、当時“最後の英国人男子チャンピオン”であり、1934年から36年にかけて同大会を3連覇したペリーの初優勝から50周年を記念して、その功績を称える銅像が設置された。これを踏まえた上で、今回の銅像建立計画を聞いたマリー氏は『BBC』に対し、こう語っている。

「ウインブルドンの細部へのこだわりを考えると、自分の銅像はきっと素晴らしいものになると思う。とても誇らしい気持ちだ。あそこにはそれほど多くの銅像があるわけではないからね。練習やトレーニングでウインブルドンを訪れた時、いつもフレッド・ペリーの銅像を目にしていた。だから、そこに自分の銅像ができるのは本当に特別なものになると思う」

 イギリスが誇るレジェンドであり、男子テニス界の“ビッグ4”としても歴史に名を刻んだマリー氏。その軌跡を永遠に刻む銅像の建立に向け、テニスの聖地では着実に準備が進められているようだ。

文●中村光佑

【動画】マリーがジョコビッチを破って初優勝を飾った2013ウインブルドン決勝ハイライト

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