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【テニスルール虎の巻】ボレー戦の際に相手の指にボールが触れた!こんな時はこちらからファールを指摘できるのか<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.07.19

ボールがグリップに当たって返球された場合は有効だが、指先などに触れていたらタッチとなり失点する。では、相手のタッチを目撃した際はどう対応すべきか…。(C)Getty Images

ボールがグリップに当たって返球された場合は有効だが、指先などに触れていたらタッチとなり失点する。では、相手のタッチを目撃した際はどう対応すべきか…。(C)Getty Images

 多くのアマチュアは自分自身でゲームの判定を下す『セルフジャッジ』でテニスの試合をしています。「自分で判定するなら簡単だ」と思うかもしれませんが、それは大間違い。いい加減な判定によってトラブルを起こすことが多々あるからです。

 そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。そこでテニス四大大会の出場経験を持つ元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。

 今回は「タッチ」についてです。たとえば、慌ただしいボレー戦の際に相手の指にボールが当たったように見えました。身体がボールに触れた場合は「タッチ」で失点となりますが、こちらから相手のファウルショット(タッチ)を指摘することはできるのでしょうか。

   ◆    ◆    ◆

 慌ててボレーをした際にボールがラケットのグリップ部分に当たって返球されたとしても、プレーヤーの手にボールが触れていなければ有効です。ただし、打った時にグリップを握っていた指に触れてしまった場合や、ラケットで打つ前に逆の手でボールに触れてしまった場合はタッチ(ボールが身体に触れる)となりファウルショットになります。

 ボールが手に当たったのが明らかな場合は「今、ボールが当たりましたよね」と、こちらからファウルショットを指摘することはできます。ただし相手側が「絶対に当たっていない」と主張した場合は、水掛け論になってしまうのでロービングアンパイア(セルフジャッジの試合会場を巡回している審判またはレフェリー)を呼んで協議することになります。
 
 お互いに譲らない場合はロービングを呼んで、ボールのコースや打たれた位置、どこからファウルを目撃したかなど、状況を検証しながら結論を導いていきます。ですが、最終的にロービングが「ボールに当たりましたね」と結論を出すことはできません。そのためどちらも譲らない場合はロービングの現場判断でポイントのやり直しとなることもあります。

解説●岡川恵美子
17歳で全日本選手権を制覇して日本初の高校生プロとなる。グランドスラム(四大大会)では、全豪オープン3回戦進出をはじめ、全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF公認審判員、JTA公認審判員も務める。日本テニス協会理事。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2025年2号より抜粋・再編集

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