専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

「負けることもテニスの一部だ」フェデラーの言葉に学ぶテニス、ビジネス、人生のスキル

中山和義

2019.11.07

(C)Getty Images

(C)Getty Images

「自分に言い聞かせたんだ。”攻撃的にやるんだ。守りに回ってはいけない。前に前に進め”とね。”勝てる、勝てる、勝てる”って、ずっと考えていた」

 常に攻撃的なプレーをする気持ちが、劣勢になった試合を挽回する力になっていました。

 しかし、このような気持ちは、自分の実力が高まっている頃には保てるでしょうが、ピークを過ぎた後では難しいとも思います。このことについて、

「かつての絶頂期を再現するのではなく、むしろ”より強くなるため”に新しいイメージを作り上げることだ。僕はそうやって常に過ごしてきた」
 と話しています。一般の人がいつまでもテニスを楽しく上達するために重要なことではないでしょうか。

 でも、どんなに強い選手でも負けることはあります。試合に負けた場合はどう考えればいいのでしょうか?

「負けることもテニスの一部だ。敗戦にどう反応し、向き合うかが精神的な分かれ道になる。やられた選手には闘争心が燃えるよね」

 負けたことをエネルギーに変えて多くの勝利をつかんできた、フェデラーの言葉です。

文●中山和義

【著者プロフィール】
なかやま・かずよし/テニスサポートセンター、緑が丘テニスガーデン、NPO法人テニスネットワーク代表ほか、心理カウンセラーとしても活躍。著書には累計35万部のベストセラー『大切なことに気づく24の物語』をはじめ、『生きる力が湧いてくる感動の言葉』、これでゲームにつよくなるテニスメンタル強化書』、『上達のコツ』等多数あり。

【参考文献】「ロジャー・フェデラー」マーク・ホジキンソン著/鈴木佑依子訳(東洋館出版社)、「ロジャーフェデラー伝」クリス・パウワース著/渡邉玲子訳(実業之日本社)
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号