錦織の世界ランキング自己最高位は、15年3月に記録した4位。翌16年にはリオ五輪の3位決定戦で巨星ラファエル・ナダル(スペイン)を破って銅メダルを獲得し、同年9月の全米オープン準々決勝では当時世界1位のアンディ・マリー(イギリス)にフルセットで勝利して4強入りした。17年に右手首の故障で一時戦線を離脱するも、翌18年にはカムバック。ウインブルドンでベスト8、全米で3度目のベスト4と最高峰の四大大会で結果を残してトップ10へ返り咲き、年間成績の上位8名が集結するシーズン最終戦「ATPファイナルズ」にも自身4度目の出場を果たした。
19年には再び右ヒジを負傷し、21年10月からは左股関節と右足首の故障で約1年半にわたってツアー離脱を余儀なくされた錦織。それでも懸命なリハビリを経て23年6月にカムバックし、下部大会「カリビアン・オープン」では復帰戦優勝。翌24年には「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000)と「ジャパンオープン」(ATP500)のツアー2大会で8強入りし、25年1月に出場した「香港オープン」(ATP250)では準優勝を飾った。
しかしその後はケガとの闘いの連続だった。離脱と復帰を繰り返し、最近は出場大会でも結果を出せない状況が続いていた。今季はここまでチャレンジャー5大会でプレーし、最高成績は2回戦進出。先日の「サバンナ・チャレンジャー」(クレーコート/CH75)における2回戦敗退を最後に休養に入っていた。
今年3月末には海外メディアを中心に錦織の引退報道が飛び交い、その際に本人は自身のSNSで「またアップデートします」と報告していたのは既報の通り。そして今回の投稿でついに「アップデート」が行なわれ、通算451勝231敗、ツアー12タイトルを誇る輝かしいキャリアに別れを告げる決断を下した。
「今日は皆さまにご報告があります。このたび、今シーズンを持って現役を引退する決断をいたしました。小さい頃からテニスに夢中になり、『世界で戦いたい』という思いだけを胸に走り続けてきました。その中でトップの舞台に立ち、トップ10という地位まで辿り着けたことは、自分にとって大きな誇りです」
「度重なるケガとの戦いの中で、思うようにプレーできないもどかしさや、不安に押しつぶされそうになったこともありました。それでも『テニスが好きだ』『もっと強くなれる』という思いが、何度でも自分をコートに戻してくれました。正直に言えば、今でもコートに立ち続けたい気持ちはありますが、これまでの全てを振り返ったとき、『やり切った』と胸を張って言える自分がいます。テニスという競技に出会えたこと、この道を歩んでこられたことを、心から幸せに思います。残りの試合も、一瞬一瞬を大切に、最後まで戦い抜きます」
おそらく、まだ現実を受け止めきれないファンは多いだろう。それでも、黄金期を築いたビッグ4(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マリー)と同じ時代を渡り歩き、日本男子テニス界の歴史を塗り替えながら、第一線で戦い続けてきた錦織の残された現役生活が、本人にとって納得のいく、そして笑顔で締めくくれるものとなることを願ってやまない。
文●中村光佑
【画像】錦織がSNSを通じて公表した現役引退に関するメッセージ
【関連記事】日本の午前6時、テニス界に電撃ニュース「現役を引退する決断をいたしました」「『やり切った』と胸を張って言える」
【関連記事】錦織圭、米国下部ツアーで2回戦敗退。17歳の有望株にフルセットで敗れ、この後休養へ<SMASH>
19年には再び右ヒジを負傷し、21年10月からは左股関節と右足首の故障で約1年半にわたってツアー離脱を余儀なくされた錦織。それでも懸命なリハビリを経て23年6月にカムバックし、下部大会「カリビアン・オープン」では復帰戦優勝。翌24年には「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000)と「ジャパンオープン」(ATP500)のツアー2大会で8強入りし、25年1月に出場した「香港オープン」(ATP250)では準優勝を飾った。
しかしその後はケガとの闘いの連続だった。離脱と復帰を繰り返し、最近は出場大会でも結果を出せない状況が続いていた。今季はここまでチャレンジャー5大会でプレーし、最高成績は2回戦進出。先日の「サバンナ・チャレンジャー」(クレーコート/CH75)における2回戦敗退を最後に休養に入っていた。
今年3月末には海外メディアを中心に錦織の引退報道が飛び交い、その際に本人は自身のSNSで「またアップデートします」と報告していたのは既報の通り。そして今回の投稿でついに「アップデート」が行なわれ、通算451勝231敗、ツアー12タイトルを誇る輝かしいキャリアに別れを告げる決断を下した。
「今日は皆さまにご報告があります。このたび、今シーズンを持って現役を引退する決断をいたしました。小さい頃からテニスに夢中になり、『世界で戦いたい』という思いだけを胸に走り続けてきました。その中でトップの舞台に立ち、トップ10という地位まで辿り着けたことは、自分にとって大きな誇りです」
「度重なるケガとの戦いの中で、思うようにプレーできないもどかしさや、不安に押しつぶされそうになったこともありました。それでも『テニスが好きだ』『もっと強くなれる』という思いが、何度でも自分をコートに戻してくれました。正直に言えば、今でもコートに立ち続けたい気持ちはありますが、これまでの全てを振り返ったとき、『やり切った』と胸を張って言える自分がいます。テニスという競技に出会えたこと、この道を歩んでこられたことを、心から幸せに思います。残りの試合も、一瞬一瞬を大切に、最後まで戦い抜きます」
おそらく、まだ現実を受け止めきれないファンは多いだろう。それでも、黄金期を築いたビッグ4(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マリー)と同じ時代を渡り歩き、日本男子テニス界の歴史を塗り替えながら、第一線で戦い続けてきた錦織の残された現役生活が、本人にとって納得のいく、そして笑顔で締めくくれるものとなることを願ってやまない。
文●中村光佑
【画像】錦織がSNSを通じて公表した現役引退に関するメッセージ
【関連記事】日本の午前6時、テニス界に電撃ニュース「現役を引退する決断をいたしました」「『やり切った』と胸を張って言える」
【関連記事】錦織圭、米国下部ツアーで2回戦敗退。17歳の有望株にフルセットで敗れ、この後休養へ<SMASH>




