センターコートは何層もの観客席に囲まれており、実際に上階から見下ろすと、広大な空間の中央にコートが設置されていることがよくわかる。
さらにコート上方には巨大な四面型スクリーンが設置され、試合の映像やスコア、各種スタッツなどが表示される。選手の表情や重要なプレーを映し出す役割も担っており、上階席からでも試合の展開を把握しやすいよう工夫されている。
また、場内では照明や音響を駆使した演出も随所に見られた。特に選手の登場時や試合の合間には、巨大スクリーンと照明が連動し、まるでコンサート会場のような華やかさを感じさせる。
座席によってコートの見え方が大きく異なるのも、大規模アリーナならではの特徴だ。上階席ではコート全体を見渡しやすく、選手の動きやラリーの展開を俯瞰できる。一方、下階席では選手と観客との距離が近くなり、ショットの迫力やポイント間の細かな仕草などをより身近に感じられる。
センターコートとは別に設けられたコート1、コート2、コート3にも足を運んだ。これらのコートはセンターコートと比較するとコンパクトな造りで、観客席がコートの近くに配置されている。巨大アリーナの華やかな雰囲気とは異なり、選手たちのプレーをより身近に楽しめるのが魅力だ。
テレビ中継ではカメラが選手の動きを追い、重要な場面を様々な角度から映し出してくれる。しかし、現地では当然ながら自分の視線でコート上の出来事を追うことになる。ボールを打つ瞬間だけでなく、相手のショットに備えるフットワークや次のプレーに向けた準備などにも自然と目が向く。
こうした選手たちの一挙手一投足に目を向けられるのも、会場で試合を観戦する醍醐味の一つだ。
■ジョコビッチの底力と、ツアーの厳しさ
今回観戦した試合の中でも、特に印象に残ったのがノバク・ジョコビッチ(セルビア)対バレンティン・バチェロット(モナコ)、カルロス・アルカラス(スペイン)対アレックス・ミケルセン(アメリカ)、そしてアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)対ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)の3試合だ。
まずジョコビッチとバチェロットの1回戦は、最後まで目の離せない熱戦となった。
第1セットは両者譲らずタイブレークに突入し、バチェロットが7-6(5)で先取。第2セットも接戦となったが、ジョコビッチが7-5で奪い返すと、ファイナルセットでは一気に主導権を握り、6-1として逆転勝利を収めた。
2時間35分に及ぶ一戦を通じて改めて感じさせられたのは、ジョコビッチの勝負強さだ。第1セットを落としても簡単には崩れず、試合の流れを引き寄せていく。数々の大舞台を経験してきた元世界1位の底力が垣間見えた。
そのジョコビッチは翌日の2回戦で日本人の両親を持つオーストラリア出身のリンキー・ヒジカタと対戦。第1セットを6-2で先取したものの、その後はヒジカタの反撃に遭い、第2、3セットをいずれも3-6で落として逆転負けを喫した。
長年にわたって男子テニス界の頂点に君臨してきたジョコビッチであっても、必ずしも思い通りに試合を進められるわけではない。そうした厳しさも、現地で実際に観戦する中で感じた。(※vol.2に続く)
現地リポート●中村光佑
【動画】パリ・マスターズ、ジョコビッチの1回戦(対バチェロット)と2回戦(対ヒジカタ)のハイライト
【関連記事】アルカラスが母国の後輩ホダルのトップ10入りを称賛!「彼は未来を担う存在。いつか対戦するのが楽しみ」と直接対決にも意欲<SMASH>
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さらにコート上方には巨大な四面型スクリーンが設置され、試合の映像やスコア、各種スタッツなどが表示される。選手の表情や重要なプレーを映し出す役割も担っており、上階席からでも試合の展開を把握しやすいよう工夫されている。
また、場内では照明や音響を駆使した演出も随所に見られた。特に選手の登場時や試合の合間には、巨大スクリーンと照明が連動し、まるでコンサート会場のような華やかさを感じさせる。
座席によってコートの見え方が大きく異なるのも、大規模アリーナならではの特徴だ。上階席ではコート全体を見渡しやすく、選手の動きやラリーの展開を俯瞰できる。一方、下階席では選手と観客との距離が近くなり、ショットの迫力やポイント間の細かな仕草などをより身近に感じられる。
センターコートとは別に設けられたコート1、コート2、コート3にも足を運んだ。これらのコートはセンターコートと比較するとコンパクトな造りで、観客席がコートの近くに配置されている。巨大アリーナの華やかな雰囲気とは異なり、選手たちのプレーをより身近に楽しめるのが魅力だ。
テレビ中継ではカメラが選手の動きを追い、重要な場面を様々な角度から映し出してくれる。しかし、現地では当然ながら自分の視線でコート上の出来事を追うことになる。ボールを打つ瞬間だけでなく、相手のショットに備えるフットワークや次のプレーに向けた準備などにも自然と目が向く。
こうした選手たちの一挙手一投足に目を向けられるのも、会場で試合を観戦する醍醐味の一つだ。
■ジョコビッチの底力と、ツアーの厳しさ
今回観戦した試合の中でも、特に印象に残ったのがノバク・ジョコビッチ(セルビア)対バレンティン・バチェロット(モナコ)、カルロス・アルカラス(スペイン)対アレックス・ミケルセン(アメリカ)、そしてアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)対ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)の3試合だ。
まずジョコビッチとバチェロットの1回戦は、最後まで目の離せない熱戦となった。
第1セットは両者譲らずタイブレークに突入し、バチェロットが7-6(5)で先取。第2セットも接戦となったが、ジョコビッチが7-5で奪い返すと、ファイナルセットでは一気に主導権を握り、6-1として逆転勝利を収めた。
2時間35分に及ぶ一戦を通じて改めて感じさせられたのは、ジョコビッチの勝負強さだ。第1セットを落としても簡単には崩れず、試合の流れを引き寄せていく。数々の大舞台を経験してきた元世界1位の底力が垣間見えた。
そのジョコビッチは翌日の2回戦で日本人の両親を持つオーストラリア出身のリンキー・ヒジカタと対戦。第1セットを6-2で先取したものの、その後はヒジカタの反撃に遭い、第2、3セットをいずれも3-6で落として逆転負けを喫した。
長年にわたって男子テニス界の頂点に君臨してきたジョコビッチであっても、必ずしも思い通りに試合を進められるわけではない。そうした厳しさも、現地で実際に観戦する中で感じた。(※vol.2に続く)
現地リポート●中村光佑
【動画】パリ・マスターズ、ジョコビッチの1回戦(対バチェロット)と2回戦(対ヒジカタ)のハイライト
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