試合後は30分以内に何か口にするのが理想だが、これがなかなか難しい。どうしても食欲がわかないこともあるし、試合後はクールダウンにケアなど、やらなくてはならないことも多いからだ。それでもプロテインやオレンジジュースなどで、可能な限りの栄養補給は心掛けているという。
プロ転向からいずれも5年以上経つ彼女たちは、それぞれが実地で学んだことや、積み重ねてきたキャリアの中で体得・改善してきた食に関する傾向があるようだ。
岡村は、高校生の頃までは砂糖入りのミルクティーが大の好物だったが、糖分摂取を抑えるために、飲む量をかなり減らした。加藤は、ある時期に炭酸飲料を飲まないように心掛けたら、いつしか自然と、飲みたいという気も起きなくなったという。
日比野にとって一つの切っ掛けとなったのは、かつてダブルスを組んだアリシア・ロソルスカだった。試合前に、まるで修行僧のように“食べるべき物”と向き合う彼女は、「今は食べる楽しみより、勝つことが大切。美味しいものは勝った後に食べよう」という趣旨のことを口にする。その言葉を聞いて以来、日比野は一層、食事への配慮と意識が深まった。さらには、最初は意識的に取っていた健康的な食事は、いつしか自然と身体が欲するものとなる。
「以前は、試合に勝ったらとんかつなどが食べたいと思ったけれど、今はもっとヘルシーなものでも美味しく感じるようになったし、そういう食べ物がご褒美になりました」。もう歳ですから、そんなに油っぽいものは食べられませんよ……と自虐的に笑う25歳。もちろん歳なはずはなく、その変化こそがアスリートとしての成長だろう。
そのように食への気配りを見せながらも、海外遠征などに行った時には美食を追求するのも、プロとしてキャリアを重ねる中で培ったモチベーション向上法だ。
「基本、好きなものを食べます。サラダを取るなどバランスには気をつけますが、毎年行く日本食レストランなど信頼できるお店を見つけ、美味しいものを食べられるようにしています」と加藤が言えば、日比野も「私も遠征先でこだわるのはストレスになるので、フレシキブルに好きなものを食べるようにしています」と続く。
プロ転向からいずれも5年以上経つ彼女たちは、それぞれが実地で学んだことや、積み重ねてきたキャリアの中で体得・改善してきた食に関する傾向があるようだ。
岡村は、高校生の頃までは砂糖入りのミルクティーが大の好物だったが、糖分摂取を抑えるために、飲む量をかなり減らした。加藤は、ある時期に炭酸飲料を飲まないように心掛けたら、いつしか自然と、飲みたいという気も起きなくなったという。
日比野にとって一つの切っ掛けとなったのは、かつてダブルスを組んだアリシア・ロソルスカだった。試合前に、まるで修行僧のように“食べるべき物”と向き合う彼女は、「今は食べる楽しみより、勝つことが大切。美味しいものは勝った後に食べよう」という趣旨のことを口にする。その言葉を聞いて以来、日比野は一層、食事への配慮と意識が深まった。さらには、最初は意識的に取っていた健康的な食事は、いつしか自然と身体が欲するものとなる。
「以前は、試合に勝ったらとんかつなどが食べたいと思ったけれど、今はもっとヘルシーなものでも美味しく感じるようになったし、そういう食べ物がご褒美になりました」。もう歳ですから、そんなに油っぽいものは食べられませんよ……と自虐的に笑う25歳。もちろん歳なはずはなく、その変化こそがアスリートとしての成長だろう。
そのように食への気配りを見せながらも、海外遠征などに行った時には美食を追求するのも、プロとしてキャリアを重ねる中で培ったモチベーション向上法だ。
「基本、好きなものを食べます。サラダを取るなどバランスには気をつけますが、毎年行く日本食レストランなど信頼できるお店を見つけ、美味しいものを食べられるようにしています」と加藤が言えば、日比野も「私も遠征先でこだわるのはストレスになるので、フレシキブルに好きなものを食べるようにしています」と続く。