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海外テニス

「なにもかも悲観的に思え…」2010年には引退を考えたというジョコビッチが、当時の心境を明かす

THE DIGEST編集部

2020.05.02

2010年の全仏でメルツァーに敗退した際には、「テニスをやめてしまいたかった」と語ったジョコビッチ。(C)Getty Images

2010年の全仏でメルツァーに敗退した際には、「テニスをやめてしまいたかった」と語ったジョコビッチ。(C)Getty Images

 2020年全豪オープンの覇者は、「あれは人生とキャリアにおけるターニングポイントだった」とコメント。

「大きな期待が向けられて常にプレッシャーを抱えていた。2008年全豪オープン優勝から3年後、当時の僕は世界ランク3位だった。もちろん満足はしていた。けれど幸福感はなかった。世界1位獲得が可能だとわかっていた。それに対する義務感とグランドスラムでのさらなる勝利への思いもあった。けれど、全豪を制覇した後の3シーズンは、数多くの準決勝と決勝を戦いながら全くものにできなかった。もっとできるはずなのに、重要なフェデラー戦とナダル戦では負ける。そして、さらにプレッシャーは大きくなっていった。プレーに支障をきたし、楽しくなかった。けれど、あの敗戦(対メルツァー)が、僕を重圧から解放してくれ、本来のスタイルである攻撃的なプレーを取り戻すことができた」
 
 この大きな敗退で重圧から解放されたジョコビッチは、全米オープンで厚い壁として立ちはだかっていたフェデラーを破り決勝進出。年末のデ杯では、セルビアチームを初優勝へ導く。同じくして「グルテンアレルギー」が発覚し、体質改善を図るとともに、細かいフォームなどの技術を見直し、王者への階段を駆け上がった。

 5カ国語を操り語学堪能なこと知られるジョコビッチは、このインタビューにも完璧なイタリア語で対応。長期間の滞在経験があるイタリアで新型コロナウィルスと戦う医療機関へ寄付も行なっている。

 ATPはツアー現時点では再開を7月13日に予定。大会が集中する米国の状況次第では、クレーコートで秋に再開する代替案も挙がっている模様だ。

構成●THE DIGEST編集部

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