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海外テニス

憧れのナダルに全米で健闘したイタリアのベレッティーニ。毎日食べたパスタのメニューとシンクロする彼の性格

内田暁

2019.09.07

若手の挑戦を受けるも、強さを見せつけて決勝進出を決めたナダル。写真:山崎賢人(スマッシュ写真部)

若手の挑戦を受けるも、強さを見せつけて決勝進出を決めたナダル。写真:山崎賢人(スマッシュ写真部)

 結果的にはこのセットが、試合の趨勢を決する。「もし第1セットを取れていれば、状況はかなり変わったと思う。彼と1時間以上戦った末にセットダウンで始まるのはとても厳しい」。

 この時ベレッティーニの脳裏には、かつてテレビで見た、5時間精力的に戦い続けるナダルの姿がよぎっただろうか? 試合が進むにつれ、両者の心身の威勢は差が広がっていく。初対戦で痛感したのは、今なお衰えぬナダルの強さだった。

取材・文/内田暁
会見室でのベレッティーニは、大きな背を丸めてマイクに顔を近づけ、全ての質問に真摯に答える。「集中し、自分のテニスに徹し、自信を持って立ち向かえば、誰が相手でも戦える」――それが今大会から、彼が持ち帰る最大の手土産だ。

 ちなみに、大会期間中は毎日のようにイタリアンレストランに通っていた彼の、好物は“パスタ・ビアンコ”。「オリーブオイルとパルメザンを掛けただけ。シンプルだけれど、すごく美味しいんだ」
 
 シンプルで、なおかつ上質――まさに、彼のテニスや人柄を言い表しているようだ。

取材・文●内田暁
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