つまり、これが育成専門でやっていける理由である。他のアカデミーよりも月謝は高くなるかもしれないが、練習時間や質を考えれば十分に納得のいく内容にしている。習い事の1つと考えている家族には不向きで、本気で取り組みたい子どもをターゲットにしている。
アカデミーでは、積極的に大会も開催していく。「世界基準でいきたいから、3セットの大会を行ないます。世界にいくなら3セットを戦える体力を身に付けて、考え方にも慣れる必要があります」。先を見据えて育成する方針に揺るぎはない。
神尾さんは本玉のコーチとして遠征に帯同することがあるため、シフトに名前は入っていないが、「日本にいる時はどんどんかかわっていきます。コートにも立って、経験者として色々言わせてもらいます」と言う。
世界を経験した人がいると、道筋が見えているから安心だし、練習の質や思考も世界レベルに引き上げられる。本気でプロを目指す子どもにとっては、「チームサンプラス」がその入り口となるかもしれない。
ただし、デメリットも存在する。更衣室が小さくてシャワーがない。そして、コートがある場所は遊水池なので雨が降ると冠水する。水が引く前に、ホースで水をまいてコートを奇麗にしなくては泥が残ってしまう。なかなかハードな環境だと思ったが、神尾さんは意に介していない。
「(この状況は)意外に好き。ここで生きていく(拠点にする)なら、こういうことも楽しんでやる。自分たちで切り開いていかないと! なかなか面白い人生じゃない?(笑)」
さすが、元世界24位は度量が違う。神尾さんの教え子なら、厳しい世界も戦い抜いていきそうだ。
取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)
【日本人女子選手PHOTO】本玉を含む日本の未来を担う若手女子選手たちの競演
アカデミーでは、積極的に大会も開催していく。「世界基準でいきたいから、3セットの大会を行ないます。世界にいくなら3セットを戦える体力を身に付けて、考え方にも慣れる必要があります」。先を見据えて育成する方針に揺るぎはない。
神尾さんは本玉のコーチとして遠征に帯同することがあるため、シフトに名前は入っていないが、「日本にいる時はどんどんかかわっていきます。コートにも立って、経験者として色々言わせてもらいます」と言う。
世界を経験した人がいると、道筋が見えているから安心だし、練習の質や思考も世界レベルに引き上げられる。本気でプロを目指す子どもにとっては、「チームサンプラス」がその入り口となるかもしれない。
ただし、デメリットも存在する。更衣室が小さくてシャワーがない。そして、コートがある場所は遊水池なので雨が降ると冠水する。水が引く前に、ホースで水をまいてコートを奇麗にしなくては泥が残ってしまう。なかなかハードな環境だと思ったが、神尾さんは意に介していない。
「(この状況は)意外に好き。ここで生きていく(拠点にする)なら、こういうことも楽しんでやる。自分たちで切り開いていかないと! なかなか面白い人生じゃない?(笑)」
さすが、元世界24位は度量が違う。神尾さんの教え子なら、厳しい世界も戦い抜いていきそうだ。
取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)
【日本人女子選手PHOTO】本玉を含む日本の未来を担う若手女子選手たちの競演