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海外テニス

「全米とは比べられない」全仏のコロナ対策にズべレフ、錦織ら選手たちの反応は?【全仏テニス】

内田暁

2020.10.04

線審やボールキッズはマスクを付けて試合に臨む。観客も当初より著しく減らされる対策が取られた。(C)Getty Images

線審やボールキッズはマスクを付けて試合に臨む。観客も当初より著しく減らされる対策が取られた。(C)Getty Images

 それらメディアメンバーには、7日に一度のPCR検査が義務付けられたが、外出規制や滞在ホテルの指定などはなし。コートサイドやメディアボックスからの観戦は可能だが、選手への対面取材は許されず、会見等は全てオンラインによるリモートで行なわれた。

 開催時期が従来の5~6月から9~10月に変更されたため、新学期と重なり参加が心配されたボールキッズたちだが、人数は前もって選定されていた250人から230人に減ったのみ。コート上ではマスクも常に着用しているが、少年・少女たちが洗練された動きでボールを拾う全仏名物は、秋のローランギャロスでも見ることができた。
 
 ただ、それら会場で増した人口密度が、選手たちに少なからずストレスを与えている側面は否めない。ダブルス出場の加藤未唯は、「車で(ホテルと会場間を)移動しているとき、町を歩いているボールキッズたちの姿を見たら、少し不安になった」という。不安の内訳は、自身が試合に出られなくなるリスクと、周囲の人々にまで影響を及ぼしてしまうことへの恐れ。経費や隔離期間など、遠征で払ったコストの大きい者ほど、密かに抱えるストレスも大きい。
 
 土居美咲も、米国記者のバブルに関する質問に対し、「個人的には、全米オープンの方がいい仕事をしていたと思う。ここはPCRテストを受けていない人も会場にいる。全米の方が人が少なく、ソーシャルディスタンスもしっかりしていた」と応じた。

 全米オープンは欠場したため、今回が“グランドスラム・バブル初経験”の錦織圭は、「バブルはよくできていると思います」と基本的には称賛しつつも、「食事だけはちょっと厳しい。こういう食事が出てくるか……みたいな」と漏らす。

 それは主に、選手がオフィシャルホテルに着いた当日。PCRテストの結果が出るまで部屋から出られず、デリバリー等も許されぬ日のこと。「飛行機で出てくるような感じの食事。プラス全部冷たかったので」と小さく苦言を呈するが、同時に「我慢するしかないので、文句は言えないです」と、諦念と共に現状を受け入れた。
 

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