“コーチ・アドバイザー”を開発段階から利用しているスローン・スティーブンスは、新テクノロジーの効能について、次のように語る。
「私はもともとスタッツが好きな方なので、かつて見たことのないデータをたくさん知ることができるのは素晴らしいと感じた。しかも、どのポイントで疲れてしまい、その疲労がプレーにどう影響を及ぼしたかを知ることができる。それは今後、自分のパフォーマンスを上げていく上で大いに役立つはず」。
なお、この“コーチ・アドバイザー”は、USTAの“プレーヤー育成プログラム”傘下の選手なら誰でも利用可能。スティーブンスは、「まだ若かったり、ランキングがそこまで高くない選手でも、これを使えば、データ分析者や経験豊富なトレーナーを雇わずして、やるべきことが見えてくる。公平性があがると思う」とも言った。 ちなみに「これらのデータを、実際にどれくらい選手たちは活用しているのか?」とIBMのスタッフに伺ったところ、次のような答えが返ってきた。
「選手やコーチによっては、このようなデータに、やや拒絶感を示す人たちもいます。ただ全体としては、コーチも選手も、若い世代の方が進んで活用していると言えるでしょう」。
新たな世代が未知のテクノロジーを携えて、現在の王者たちに立ち向かう。時代の転換期に差し掛かった今、ビッグデータが、その行方を左右するのかもしれない。
取材・文●内田暁
「私はもともとスタッツが好きな方なので、かつて見たことのないデータをたくさん知ることができるのは素晴らしいと感じた。しかも、どのポイントで疲れてしまい、その疲労がプレーにどう影響を及ぼしたかを知ることができる。それは今後、自分のパフォーマンスを上げていく上で大いに役立つはず」。
なお、この“コーチ・アドバイザー”は、USTAの“プレーヤー育成プログラム”傘下の選手なら誰でも利用可能。スティーブンスは、「まだ若かったり、ランキングがそこまで高くない選手でも、これを使えば、データ分析者や経験豊富なトレーナーを雇わずして、やるべきことが見えてくる。公平性があがると思う」とも言った。 ちなみに「これらのデータを、実際にどれくらい選手たちは活用しているのか?」とIBMのスタッフに伺ったところ、次のような答えが返ってきた。
「選手やコーチによっては、このようなデータに、やや拒絶感を示す人たちもいます。ただ全体としては、コーチも選手も、若い世代の方が進んで活用していると言えるでしょう」。
新たな世代が未知のテクノロジーを携えて、現在の王者たちに立ち向かう。時代の転換期に差し掛かった今、ビッグデータが、その行方を左右するのかもしれない。
取材・文●内田暁