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国内テニス

これぞ世界トップクラスの実力!国枝慎吾が楽天オープン車いす部門で単複二冠を達成

金元雄太(スマッシュ編集部)

2019.10.06

国枝慎吾は圧倒的な強さで単複二冠を達成した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

国枝慎吾は圧倒的な強さで単複二冠を達成した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

【楽天ジャパンオープンテニスチャンピオンシップ2019】
車いすテニスシングルス決勝/10月6日(日)
国枝慎吾(1)  6-0 6-2  S・オールセン(2)


 楽天オープン最終日となる6日、男子車いすテニスのシングルス決勝戦が楽天カードアリーナで行なわれ、第1シードの国枝慎吾が、第2シードのステファン・オールセンに6-0、6-2で勝利。大会の初代チャンピオンに輝いた。

 決勝まで他の選手を寄せ付けない強さで勝ち上がった国枝だが、この日も「積極的に仕掛けていった」という角度のあるバックハンドや、サーブ&ボレーなど多才なプレーを展開。激しいラリー戦の影響からか、試合途中で車いすの故障というトラブルに見舞われたオールセンについて「100%ではなかったと思う」としつつも、「自分のプレーはすごく良かったと思います」と手ごたえを感じていた。
 
 国枝は、オールセンとペアを組んで、前日のダブルス決勝戦でも優勝しており、これで単複二冠を達成。日本の多くのファンが見守る中で優勝できたことについて、「格別ですね。こんなに多くの観衆に見てもらえる機会はそう多くはない。ハイレベルな車いすテニスを見てもらえて満足しています」と喜びを語った。

 雨の影響により開始が2時間遅れたこの試合。隣のセンターコートでは、15時半からノバク・ジョコビッチとジョン・ミルマンのシングルス決勝戦が予定されていたことから、勝利後のオンコートインタビューでは「ジョコビッチの試合に間に合わせられて良かった(笑)」と観衆からの笑いを誘った。


 今大会が初開催となった車いす部門だが、試合には多くのテニスファンが足を運び、機敏なチェアワークに熱狂した。同じ会場で開催される来年のパラリンピックに向けて、大きな意味のある大会になっただろう。

【楽天OP PHOTO】車いす決勝|国枝慎吾が今年から新設された車いす部門の初代優勝者に!

【楽天OP PHOTO】シングルス決勝|ミルマンを寄せつけなかったジョコビッチが楽天OP初優勝!

【楽天OP PHOTO】ダブルス決勝|マウ&バセランペアが今季3度目の決勝で初タイトル獲得!


■10月6日(日)の試合結果■
 

シングルス決勝
N・ジョコビッチ(1)  6-3 6-4  J・ミルマン[Q]

ダブルス決勝
N・マウ/E・ロジェバセラン(2) 7-6(7) 6-4 N・メクティッチ/F・スクゴール
車いすテニスシングルス決勝 
国枝慎吾(1) 6-0 6-2 S・オールセン(2)

大会情報■
楽天ジャパンオープン
9月30日~10月6日(本戦)
10月4日~6日(車いすテニス)
会場・有明コロシアム及び有明テニスの森公園
 

取材・文● 金元雄太(スマッシュ編集部)

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