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海外テニス

テニスのリターンポジションに変化。最も後方で打っていたのはナダルでもティームでもなかった

スマッシュ編集部

2021.01.06

リターンポジションが深いことで知られるナダルも、色々と模索している。(C)Getty Images

リターンポジションが深いことで知られるナダルも、色々と模索している。(C)Getty Images

 衝撃的な試合もあった。2020年大会の準決勝、メドベージェフ対ナダル戦だ。両者ともリターンポジションが深いことで知られるが、この試合での2人はセカンドの方がより後方でリターンを打っていたのだ。

●2020年大会メドベージェフ対ナダル戦でのコンタクトポイント
メドベージェフのリターン(ベースラインより後方)
ファーストサービス=3.15m
セカンドサービス=3.85m

ナダルのリターン(ベースラインより後方)
ファーストサービス=3.58m
セカンドサービス=4.13m
 
 この他にも、ティームが2018年のフェデラー戦でベースラインの内側1.19メートル、2019年のズベレフ戦でベースラインの後ろ5.33メートルからのセカンドサービスのリターンを記録しており、選手たちが様々なリターン戦略を試していることもうかがえる。

 なるべく前で素早く返すことを重視するか、それとも大胆に下がり自分のヒッティングゾーンで通常のストロークのように強く打つことを重視するか。少なくともメドベージェフが、新しいリターン戦略で結果を残していることは間違いない。2021年の勢力図は果たしてどう変化するのか、リターンポジションで読み解くのも面白そうだ。

構成●スマッシュ編集部

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