思えば、年齢も生まれ育った土地も離れた2人のペア結成は、柴原の猛アタックから始まっている。2019年春、当時は米国籍のもとツアーを回り始めたカリフォルニア生まれの柴原は、日本ダブルス第一人者の青山を敬愛し、ペアを組むことを切望した。
その時は、青山も他の固定パートナーがいたためすぐに実現しなかったが、数カ月後に組んで出場した初の大会で、いきなり準優勝の好結果。同年10月からは不動のペアとなり、マイアミ・オープンを迎えた時点で、2人はすでに5つのツアータイトルを懐に収めていた。
マイアミの決勝戦で相手のセットポイントに面した時も、2人は激しい身振り付きでゲーム間にも言葉を交わし、思いを重ね合わせていた。
自分たちのやるべきことをやる、持ち味である積極性を失わない、なおかつ、相手の鉄壁の守備を崩すために集中力も保ち続ける。
2人のテニスの精髄を再確認し、コートで確実に表現した。
青山が迷いないフォアのウイナーでセットポイントをしのぐと、続くゲームでは狙いすましたロブを決めてブレーク奪取。すると好プレー連発の青山にけん引され、柴原にも活力と積極性がみなぎりだす。目まぐるしくポジションを変え、迷いなくボールを叩き込む2人は、加速する勢いで相手を飲み込み、5ゲーム連取で一気に頂点へと駆け込んだ。
「今季3度目の優勝」のうたい文句は、ここまで順風満帆のように響く。だが実は今大会を迎えるまでは、3大会連続初戦敗退の苦しい時期を過ごしていた。
ただ、2大会連続で敗退した時、2人は長い話し合いを持ち、敗因を分析しつつ自分たちの武器を再認識したという。
「ランキングが上がり、勝たなくてはと思い消極的になっていた。良い時は、2人で積極的に自分たちからポイントを奪っているということを話し合い、そこから少しずつ変わって、今回の良いプレーにつながったかなと思います」
一つの転機を、青山が振り返った。
結果的には、その次の大会でも2人は初戦で敗れている。それでも柴原は、「内容は良かった。チャンスは作れていたので、それを決めていれば勝てた試合だった」と復調の予感を覚えていた。
その時は、青山も他の固定パートナーがいたためすぐに実現しなかったが、数カ月後に組んで出場した初の大会で、いきなり準優勝の好結果。同年10月からは不動のペアとなり、マイアミ・オープンを迎えた時点で、2人はすでに5つのツアータイトルを懐に収めていた。
マイアミの決勝戦で相手のセットポイントに面した時も、2人は激しい身振り付きでゲーム間にも言葉を交わし、思いを重ね合わせていた。
自分たちのやるべきことをやる、持ち味である積極性を失わない、なおかつ、相手の鉄壁の守備を崩すために集中力も保ち続ける。
2人のテニスの精髄を再確認し、コートで確実に表現した。
青山が迷いないフォアのウイナーでセットポイントをしのぐと、続くゲームでは狙いすましたロブを決めてブレーク奪取。すると好プレー連発の青山にけん引され、柴原にも活力と積極性がみなぎりだす。目まぐるしくポジションを変え、迷いなくボールを叩き込む2人は、加速する勢いで相手を飲み込み、5ゲーム連取で一気に頂点へと駆け込んだ。
「今季3度目の優勝」のうたい文句は、ここまで順風満帆のように響く。だが実は今大会を迎えるまでは、3大会連続初戦敗退の苦しい時期を過ごしていた。
ただ、2大会連続で敗退した時、2人は長い話し合いを持ち、敗因を分析しつつ自分たちの武器を再認識したという。
「ランキングが上がり、勝たなくてはと思い消極的になっていた。良い時は、2人で積極的に自分たちからポイントを奪っているということを話し合い、そこから少しずつ変わって、今回の良いプレーにつながったかなと思います」
一つの転機を、青山が振り返った。
結果的には、その次の大会でも2人は初戦で敗れている。それでも柴原は、「内容は良かった。チャンスは作れていたので、それを決めていれば勝てた試合だった」と復調の予感を覚えていた。