会見の後半では、主催する日本テニス協会から専務理事の福井烈氏、理事の伊達公子さんらが出席し、全日本選手権について語るクロストークも行なわれた。
シングルス歴代最多の7度の優勝を誇る福井氏は、「自分の頃はデビスカップと全日本選手権を最大の目標にしていた。半分国内、半分海外という時代だった」とコメント。容易には世界に出ていけなかったそうで、「国内テニスを盛り上げなければという使命を持っていた」と、当時のテニス界の状況を語った。
「今は時代が変わった。選手たちには全日本で自信をつけ、世界に羽ばたいていってほしい」と、後進にエールを送っていた。
伊達さんは最初の現役時代に2回、カムバックしてから1回、全日本を制している。「インターハイでベスト4に入り、全日本予選のワイルドカードを頂いて出てみたら、ベスト4まで勝ち上がり、周りを見たらいっぱいプロがいる。それが始まりだった。そこからプレーヤーの意識が高まった」と、全日本がプロを目指すきっかけになったことを明かした。
そしてセカンドキャリアの時は「コートに立って、若い選手たちにテニスに対する姿勢とかを示すために、その場を全日本に求めた」と出場の理由を説明。すると「予想を上回る結果」として、単複優勝が付いてきたそうだ。
今の若手に向けてもアドバイスをくれた。
「出ることがゴールではなく、タイトルを取るには何が必要か、目的意識を持って出場することが大切」と伊達さん。
「ジュニアでも現実的に全日本を取ることを目指し、プロの中で揉まれ、レベルの高いところでやる機会をたくさん持てば、その可能性は広がってくる」
今年の全日本選手権は、確かに世界と渡り合うトップ選手は少ない。だがそのぶん、ジュニアや若い選手たちが飛躍のきっかけをつかめれば、大会は大きな意義を持つだろう。
取材●スマッシュ編集部
【PHOTO】昨年の全日本選手権ファイナルを厳選写真で振り返り!
シングルス歴代最多の7度の優勝を誇る福井氏は、「自分の頃はデビスカップと全日本選手権を最大の目標にしていた。半分国内、半分海外という時代だった」とコメント。容易には世界に出ていけなかったそうで、「国内テニスを盛り上げなければという使命を持っていた」と、当時のテニス界の状況を語った。
「今は時代が変わった。選手たちには全日本で自信をつけ、世界に羽ばたいていってほしい」と、後進にエールを送っていた。
伊達さんは最初の現役時代に2回、カムバックしてから1回、全日本を制している。「インターハイでベスト4に入り、全日本予選のワイルドカードを頂いて出てみたら、ベスト4まで勝ち上がり、周りを見たらいっぱいプロがいる。それが始まりだった。そこからプレーヤーの意識が高まった」と、全日本がプロを目指すきっかけになったことを明かした。
そしてセカンドキャリアの時は「コートに立って、若い選手たちにテニスに対する姿勢とかを示すために、その場を全日本に求めた」と出場の理由を説明。すると「予想を上回る結果」として、単複優勝が付いてきたそうだ。
今の若手に向けてもアドバイスをくれた。
「出ることがゴールではなく、タイトルを取るには何が必要か、目的意識を持って出場することが大切」と伊達さん。
「ジュニアでも現実的に全日本を取ることを目指し、プロの中で揉まれ、レベルの高いところでやる機会をたくさん持てば、その可能性は広がってくる」
今年の全日本選手権は、確かに世界と渡り合うトップ選手は少ない。だがそのぶん、ジュニアや若い選手たちが飛躍のきっかけをつかめれば、大会は大きな意義を持つだろう。
取材●スマッシュ編集部
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