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海外テニス

パワーかテクニックか…ヒンギスら、かつての天才プレーヤーが考える、現代女子テニスの潮流とは?

内田暁

2019.11.02

WTAツアー最終戦のアンバサダーを務めるヒンギス(左)とラドワンスカ(右)。(C)Getty Images

WTAツアー最終戦のアンバサダーを務めるヒンギス(左)とラドワンスカ(右)。(C)Getty Images

 これら、若さと技を兼備した女王が顔を揃えた今季のWTAファイナルズでは、その顔ぶれを反映するかのように、マルチナ・ヒンギスとアグニエスカ・ラドワンスカという往年のテクニシャンが、大会アンバサダーを務めている。

 母国スイスのフェドカップスタッフであり、テニス協会のアンバサダーにも就任したヒンギスは、昨今の女子テニスの変遷を興味深く観測し、その変化を歓迎していると言った。

「ビアンカ(アンドレスク)は、見るのが楽しみな選手。バーティも、パワーだけでなく色んなプレーができるタイプ。カウンターで相手のパワーを利用するのもうまいし、ネットに出ることも恐れない。ドロップショットも打てる。アシュリーやビアンカ、それにベリンダ(ベンチッチ)のように、コートを広く使える選手が増えてきたのはすごく良いこと。女子テニスは再び、パワーだけでなく、“ゲームを作る”時代になったと思う」
 4年前のWTAファイナルズ優勝者であるラドワンスカも、ヒンギスと同様に、現在の女子テニス界に拡散する「バラエティ=多様性」を歓迎する。

「今大会の出場選手を見てもわかるように、今は色々なプレースタイルの選手たちが、異なる年代から出てきている。ビアンカはパワーもあるけれどトリッキーなショットも打てて、その組み合わせが素晴らしい。バーティは、ツアーで最高の“手の感覚”を持っている選手。パワーもあるし、ボレーは絶妙。今の女子テニスは、とても良いバランスだと思う」
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