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海外テニス

ダニエル太郎が元王者アンディ・マリーと今季3度目の対戦へ!「次は引かないようにしたい」<SMASH>

内田暁

2022.03.11

カタールでは気持ち的に引いたことを悔やんでいるダニエルは「次は引かないように」と考える。注目の対戦は日本時間・12日午前4時に始まる。(C)Getty Images

カタールでは気持ち的に引いたことを悔やんでいるダニエルは「次は引かないように」と考える。注目の対戦は日本時間・12日午前4時に始まる。(C)Getty Images

 それら「好き」な要因を、ダニエルは予選2試合でいかんなく生かした。

 深いストロークで相手を押し込み、さほどリスクをとらずとも打ち合いを支配する。特に予選2回戦では、セカンドサーブやブレークポイントなど、一層の集中力を要する局面でプレーの質を引き上げた。

「自分が落ち着いて、レベルを下げずに相手を押し込めた」と淡々と語る姿にも、106というランキングを上回る地力への自信が滲んだ。
 
「毎週毎週、いろいろと新しい気付きがあり、それに正直に向かっていく感じです」

 成長のプロセスをそう語るダニエルにとって、わずか2週間を挟んだ2度のマリーとの戦いも、かけがえのない「気付き」の一つだ。

 全豪オープンの初対戦では、疲労の色濃いマリーを前後左右に走らせては、果敢にネットに出て次々にボレーも決めた。

 2度目の対戦では、「彼がまったく違うエネルギーでコートに入ってきて、ファーストポイントからアグレッシブだった」と感じると同時に、自身の変化にも敏感だった。
 
「ドーハでマリーにリベンジされたときは、メンタル的に自分が引いちゃっているなと気付いて」

 だからこそ「次は引かないようにと、そういう風に自分で気づけた」と、ダニエルは少し語気を強めた。

 気持ちで「引かない」と誓った「次」は、早くも明日訪れる。

 まるで自ら、ドロー表のマリーの横に飛び込むかのように、前向きな姿勢で今季3度目の対戦に挑む。

現地取材・文●内田暁

【ダニエル太郎とA・マリーのツアー対戦結果】
★全豪オープン(2022年1月20日)
ダニエル〇 6-4、6-4、6-4 ●マリー

★カタール・オープン(2022年2月15日)
ダニエル● 2-6、2-6 〇マリー

【PHOTO】全豪OPで快進撃を演じたダニエル太郎の厳選フォトギャラリー

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