それら「好き」な要因を、ダニエルは予選2試合でいかんなく生かした。
深いストロークで相手を押し込み、さほどリスクをとらずとも打ち合いを支配する。特に予選2回戦では、セカンドサーブやブレークポイントなど、一層の集中力を要する局面でプレーの質を引き上げた。
「自分が落ち着いて、レベルを下げずに相手を押し込めた」と淡々と語る姿にも、106というランキングを上回る地力への自信が滲んだ。
「毎週毎週、いろいろと新しい気付きがあり、それに正直に向かっていく感じです」
成長のプロセスをそう語るダニエルにとって、わずか2週間を挟んだ2度のマリーとの戦いも、かけがえのない「気付き」の一つだ。
全豪オープンの初対戦では、疲労の色濃いマリーを前後左右に走らせては、果敢にネットに出て次々にボレーも決めた。
2度目の対戦では、「彼がまったく違うエネルギーでコートに入ってきて、ファーストポイントからアグレッシブだった」と感じると同時に、自身の変化にも敏感だった。
「ドーハでマリーにリベンジされたときは、メンタル的に自分が引いちゃっているなと気付いて」
だからこそ「次は引かないようにと、そういう風に自分で気づけた」と、ダニエルは少し語気を強めた。
気持ちで「引かない」と誓った「次」は、早くも明日訪れる。
まるで自ら、ドロー表のマリーの横に飛び込むかのように、前向きな姿勢で今季3度目の対戦に挑む。
現地取材・文●内田暁
【ダニエル太郎とA・マリーのツアー対戦結果】
★全豪オープン(2022年1月20日)
ダニエル〇 6-4、6-4、6-4 ●マリー
★カタール・オープン(2022年2月15日)
ダニエル● 2-6、2-6 〇マリー
【PHOTO】全豪OPで快進撃を演じたダニエル太郎の厳選フォトギャラリー
深いストロークで相手を押し込み、さほどリスクをとらずとも打ち合いを支配する。特に予選2回戦では、セカンドサーブやブレークポイントなど、一層の集中力を要する局面でプレーの質を引き上げた。
「自分が落ち着いて、レベルを下げずに相手を押し込めた」と淡々と語る姿にも、106というランキングを上回る地力への自信が滲んだ。
「毎週毎週、いろいろと新しい気付きがあり、それに正直に向かっていく感じです」
成長のプロセスをそう語るダニエルにとって、わずか2週間を挟んだ2度のマリーとの戦いも、かけがえのない「気付き」の一つだ。
全豪オープンの初対戦では、疲労の色濃いマリーを前後左右に走らせては、果敢にネットに出て次々にボレーも決めた。
2度目の対戦では、「彼がまったく違うエネルギーでコートに入ってきて、ファーストポイントからアグレッシブだった」と感じると同時に、自身の変化にも敏感だった。
「ドーハでマリーにリベンジされたときは、メンタル的に自分が引いちゃっているなと気付いて」
だからこそ「次は引かないようにと、そういう風に自分で気づけた」と、ダニエルは少し語気を強めた。
気持ちで「引かない」と誓った「次」は、早くも明日訪れる。
まるで自ら、ドロー表のマリーの横に飛び込むかのように、前向きな姿勢で今季3度目の対戦に挑む。
現地取材・文●内田暁
【ダニエル太郎とA・マリーのツアー対戦結果】
★全豪オープン(2022年1月20日)
ダニエル〇 6-4、6-4、6-4 ●マリー
★カタール・オープン(2022年2月15日)
ダニエル● 2-6、2-6 〇マリー
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