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【テニスマナー講座5】対戦相手から“好かれる人・嫌われる人”の違い。不快なプレーヤーの特徴は?<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.05.12

自陣の判定は自分たちで下すのがセルフジャッジのルールだが、だからと言ってそれを悪用してはならない。イラスト=庄司猛

自陣の判定は自分たちで下すのがセルフジャッジのルールだが、だからと言ってそれを悪用してはならない。イラスト=庄司猛

◆セルフジャッジで疑惑の判定を繰り返す人◆

 選手同士で判定を下し合うセルフジャッジでは、「わからなかったらイン(グッド)にする」という判断基準がある。この原則に沿ってプレーしなければならない。

 だが、試合に勝ちたいがために曖昧な状況では常に自分に有利なジャッジをする人がいる。こうした不正なジャッジを下す人は対戦相手からはもちろん、ダブルスであれば自軍のパートナーからも軽蔑されるだろう。

◆セルフジャッジの判定で時間をかける人◆

 ジャッジは瞬時に判断すること。ボールが落ちてしばらくしてから「アウト」ではダメ。ボールが着地した瞬間に「イン」か「アウト」と判定しなければならない。そうしないと誤解を招くからだ。

 ルールブックには「相手に聞こえる声と、相手に見えるハンドシグナルを使って速やかに行なう」とある。気持ちよくプレーをしたいのなら、相手にしっかりとジャッジを伝えられるプレーヤーを目指してほしいものだ。
 
◆格下と思われる相手を弄ぶ人◆

 普通に戦えば0-6で負けるような強い相手と試合をした場合、一番辛いのは「下手だから適当に」と弄ばれるケースだ。やる気がなくダラダラとプレーされたら、こちらとしては何ゲームか取ってもうれしくない。

 たとえ力の差が歴然であっても真剣勝負の試合であれば、相手をバカにするようなプレーは控えるべきだ。


◆不満な表情を浮かべて相手と握手をする人◆

 敗れた試合の後でまともに握手をしない人がいる。悔しい気持ちは理解できるが、これでは勝利した相手も嫌な気分になる。

 試合後の握手はお互いの健闘を称え合うもの。たとえ惨敗だったとしても「ありがとうございました。もっと練習してきますので、また相手をしてください」くらいのことが言えるようにしたいものだ。

◆       ◆    ◆

 紳士淑女による「マナー・スポーツ」とも呼ばれるテニス。気持ちの良い季節のなかでテニスをやっている人も、これからテニスを始めようと考えている人も、プレーの上達もさることながら、「マナーの上達」もお忘れなく。

解説=中嶋康博
VIP-TOP グループ ゼネラルマネージャー。日本のテニススクール界のパイオニアとして知られる存在で、その指導法を『中嶋メソッド』として全国に広めた。現在はテニスクラブ、スクール開設・運営のコンサルティングを行なう。(公財)日本テニス協会元普及指導本部長 (公社)日本プロテニス協会元理事長。

構成●スマッシュ編集部

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