大会中、あらゆる試合をつぶさに観ていた西岡も、富田と同様の見解を口にした。
「最後、彼が勝つであろうと思っていた展開から、あまり良い内容ではなくなった。負けるのであれば攻め切って負ければ良かったのが、ビビッてしまった」
そのうえで、「この悔しさをバネにしてほしい」との思いから、今回は敢えて富田を“西岡賞”に選ばなかったという。富田に向ける厳しい目線は、期待の裏返しでもあるはずだ。
他方、“西岡賞”を与えた遊川大和については「向かっていく気持ちが、彼から一番感じられた」と評する。他の選手と比べ「技術的には高くはなかった」が、「頑張ってという気持ちを込めて」の選定だ。
2回目の今大会で、西岡が前回と比べて感じたのは「選手たちの意気込みの上昇」だったという。
「昨年は、参加選手もどんな大会かわからない中で、決勝戦はYouTubeで2000人以上の方が見た現実がある」
それら注目度に加え、昨年優勝者の松岡隼人がこの1年で大きく戦績を伸ばし、今年はグランドスラムジュニアに出るまでになったことも、大会の評価を上げた要因だろう。
今年の優勝者の前田の名は、その松岡と並んで優勝トロフィーに刻まれる。このトロフィーに連なる名が、後世に続く物語を編むのは、昨年大会を立ち上げた時からの西岡の願いでもあった。
“世界に挑むテニス界のDNAを次世代に”――
それが、大会設立時のキャッチコピーだ。
トロフィーに連なる歴代優勝者の名は、DNAのようにあらゆる情報と意志を記憶し、次の世代へと受け継がれていく。
■最終順位
優勝=前田透空(相生学院高等学校) ※活動支援金200万円
準優勝=富田悠太(ノアテニスアカデミー神戸垂水)
3位=遊川大和(関西高校) ※西岡賞/活動支援金50万円
4位=本山知苑(四日市工業高校)
5位=伊藤拓(新田高校)
6位=永嶋煌(J STRUCT)
7位=武藤守生(フリー)
8位=川西飛生(TEAM KIT)
取材・文●内田暁
【PHOTO】西岡良仁主催「第2回Yoshi's CUP」熱戦を繰り広げるジュニアたちのスナップ集
「最後、彼が勝つであろうと思っていた展開から、あまり良い内容ではなくなった。負けるのであれば攻め切って負ければ良かったのが、ビビッてしまった」
そのうえで、「この悔しさをバネにしてほしい」との思いから、今回は敢えて富田を“西岡賞”に選ばなかったという。富田に向ける厳しい目線は、期待の裏返しでもあるはずだ。
他方、“西岡賞”を与えた遊川大和については「向かっていく気持ちが、彼から一番感じられた」と評する。他の選手と比べ「技術的には高くはなかった」が、「頑張ってという気持ちを込めて」の選定だ。
2回目の今大会で、西岡が前回と比べて感じたのは「選手たちの意気込みの上昇」だったという。
「昨年は、参加選手もどんな大会かわからない中で、決勝戦はYouTubeで2000人以上の方が見た現実がある」
それら注目度に加え、昨年優勝者の松岡隼人がこの1年で大きく戦績を伸ばし、今年はグランドスラムジュニアに出るまでになったことも、大会の評価を上げた要因だろう。
今年の優勝者の前田の名は、その松岡と並んで優勝トロフィーに刻まれる。このトロフィーに連なる名が、後世に続く物語を編むのは、昨年大会を立ち上げた時からの西岡の願いでもあった。
“世界に挑むテニス界のDNAを次世代に”――
それが、大会設立時のキャッチコピーだ。
トロフィーに連なる歴代優勝者の名は、DNAのようにあらゆる情報と意志を記憶し、次の世代へと受け継がれていく。
■最終順位
優勝=前田透空(相生学院高等学校) ※活動支援金200万円
準優勝=富田悠太(ノアテニスアカデミー神戸垂水)
3位=遊川大和(関西高校) ※西岡賞/活動支援金50万円
4位=本山知苑(四日市工業高校)
5位=伊藤拓(新田高校)
6位=永嶋煌(J STRUCT)
7位=武藤守生(フリー)
8位=川西飛生(TEAM KIT)
取材・文●内田暁
【PHOTO】西岡良仁主催「第2回Yoshi's CUP」熱戦を繰り広げるジュニアたちのスナップ集