その緊張感は、添田監督が意図的に演出したものでもあったようだ。代表メンバーには12月中にその旨を伝え、正式に発表したのは1月中旬。シングルスとダブルスのオーダーを絞り込んだのは、ポーランド戦の3日前だったという。
「最初はチーム内の競争があり、それが終わったら、次にポーランドと戦う。そのような2つの緊張感が選手にもあったかもしれないので、それがうまく力になったのかなと思います」
初日を日本のシングルス2勝で折り返した時、添田監督はそう明かした。
あと1つ勝てば日本の勝利が決まる2日目は、ダブルスで幕を開けた。
マクラクラン勉/綿貫対クボット/ジエリンスキ。このダブルスは言ってみれば、今回唯一、ポーランドがランキングや経験で大きく上回る顔合わせ。
そして“新生添田ジャパン”にとっては、今後を占う上での鍵となり、監督が最も勝利を欲したカードだったという。
ポーランドペアが6-4で先取し、やはり経験と地力の差があるかに見えた第1セット。ただ添田監督の目には、クボットのサービスゲームとマクラクランのリターンが、突破口として映っていた。
「相手は、サーブをほとんど勉のバックに打ってきた。勉には、リターンの場所を変えて相手の目先を変えさせたり、回り込んでフォアでアタックするように言いました」
そのベンチからの助言が、第2セット終盤以降、ついにはまる。フォアに回り込むマクラクランのアタックは、試合が進むにつれ精度と威力が増していった。逆転勝利の鍵の一つが、マクラクランのリターンだったのは間違いない。
もう1つの勝利の鍵は、綿貫の起用だ。ダブルスのランキングから言えば、内田の方が上。だが、ダブルス巧者の相手を崩すために、添田監督は敢えて、綿貫の未知数に懸けた。
「ポーランドのダブルス相手に普通にやったら、ちょっと厳しいかなと思った。勉との相性を考えた時、陽介が引っ張ってくれることを期待したし、相手にもとっても、何をしてくるかわからないと思わせられることを踏まえて陽介を選びました」
「最初はチーム内の競争があり、それが終わったら、次にポーランドと戦う。そのような2つの緊張感が選手にもあったかもしれないので、それがうまく力になったのかなと思います」
初日を日本のシングルス2勝で折り返した時、添田監督はそう明かした。
あと1つ勝てば日本の勝利が決まる2日目は、ダブルスで幕を開けた。
マクラクラン勉/綿貫対クボット/ジエリンスキ。このダブルスは言ってみれば、今回唯一、ポーランドがランキングや経験で大きく上回る顔合わせ。
そして“新生添田ジャパン”にとっては、今後を占う上での鍵となり、監督が最も勝利を欲したカードだったという。
ポーランドペアが6-4で先取し、やはり経験と地力の差があるかに見えた第1セット。ただ添田監督の目には、クボットのサービスゲームとマクラクランのリターンが、突破口として映っていた。
「相手は、サーブをほとんど勉のバックに打ってきた。勉には、リターンの場所を変えて相手の目先を変えさせたり、回り込んでフォアでアタックするように言いました」
そのベンチからの助言が、第2セット終盤以降、ついにはまる。フォアに回り込むマクラクランのアタックは、試合が進むにつれ精度と威力が増していった。逆転勝利の鍵の一つが、マクラクランのリターンだったのは間違いない。
もう1つの勝利の鍵は、綿貫の起用だ。ダブルスのランキングから言えば、内田の方が上。だが、ダブルス巧者の相手を崩すために、添田監督は敢えて、綿貫の未知数に懸けた。
「ポーランドのダブルス相手に普通にやったら、ちょっと厳しいかなと思った。勉との相性を考えた時、陽介が引っ張ってくれることを期待したし、相手にもとっても、何をしてくるかわからないと思わせられることを踏まえて陽介を選びました」