その期待に綿貫は、躍動感とサーブおよびリターン力で応える。その末に得た勝利こそが、「今回、最もうれしい勝利」だと監督は明言した。
なぜ、この勝利がそこまで重要だったのか? 添田監督が、明瞭に説明する。
「勉はデ杯に対して、一番強い思いがあるんじゃないかと感じていたんです。毎回、自分から参加したいって言ってくれたし、毎回良いプレーも見せてくれた。ただその中で、最後は悔しい形で競り負けることが多かった。
そういった意味で、僕が監督になった最初の試合で勝ってくれたら、彼がまた違うデ杯への考え方になるのかなと思った。今日もダブルスが一番、僕の中では勝ちたい試合だったんです。もちろん陽介に期待した分もあるし、勉が決めてくれたら最高だなって」
国籍をニュージーランドから日本に変えたマクラクランが、日本代表として戦うことに抱いてきた、誰よりも強い誇りと喜び。その重みをチームメイトとして共有してきた添田監督だからこそ、何より願ったダブルスの勝利だった。
加えるなら3連勝でチームの勝利を決めたことにより、内田を最後のシングルスにも起用できたことも大きい。スターティングメンバーに選ばれず「悔しい」と口にした内田にとって、貴重な経験と勝利だった。
今回日本が得た4つの勝利に、選出された全ての選手が携わった、これ以上ない添田ジャパンの船出。それは、添田監督と選手個々が、これまでのデ杯とツアーに残した足跡で紡ぐ、新たな物語の序章だ
取材・文●内田暁
【PHOTO】添田豪監督の初采配! デビスカップ2023「日本対ポーランド」熱闘スナップ集!
なぜ、この勝利がそこまで重要だったのか? 添田監督が、明瞭に説明する。
「勉はデ杯に対して、一番強い思いがあるんじゃないかと感じていたんです。毎回、自分から参加したいって言ってくれたし、毎回良いプレーも見せてくれた。ただその中で、最後は悔しい形で競り負けることが多かった。
そういった意味で、僕が監督になった最初の試合で勝ってくれたら、彼がまた違うデ杯への考え方になるのかなと思った。今日もダブルスが一番、僕の中では勝ちたい試合だったんです。もちろん陽介に期待した分もあるし、勉が決めてくれたら最高だなって」
国籍をニュージーランドから日本に変えたマクラクランが、日本代表として戦うことに抱いてきた、誰よりも強い誇りと喜び。その重みをチームメイトとして共有してきた添田監督だからこそ、何より願ったダブルスの勝利だった。
加えるなら3連勝でチームの勝利を決めたことにより、内田を最後のシングルスにも起用できたことも大きい。スターティングメンバーに選ばれず「悔しい」と口にした内田にとって、貴重な経験と勝利だった。
今回日本が得た4つの勝利に、選出された全ての選手が携わった、これ以上ない添田ジャパンの船出。それは、添田監督と選手個々が、これまでのデ杯とツアーに残した足跡で紡ぐ、新たな物語の序章だ
取材・文●内田暁
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