【ピッチャー&強肩の外野手はビッグサーバーに!?】
古くは“ミスター・タイガース”阪神の掛布雅之をはじめ、テニスをトレーニングメニューとして取り入れる野球選手は少なくない。よくテニスのサービスの動きはボール投げの動きに近いといわれる。
下半身で溜めた力を肩、ヒジ、手首とスムーズに連動させ、弓なりにしならせてボールに伝える、確かに共通する部分が多い。
グランドスラムで勝利を挙げ、'96年~'97年と全日本選手権で通算3度の日本一に輝く鈴木貴男も「サーブは野球のボール投げの動作に似ている。ピッチャーのように上から下に叩きつけるようなイメージではなく、上に突き上げるイメージなので、外野手のバックホームのほうがより近い」といった内容の発言をしている。
どのコースにどの球種を打つかという点も重要なので、インサイドワークに優れた強肩キャッチャーもビッグサーバーの素質は充分ある。
【ホームランバッターよりもアベレージヒッター】
身体を横向きにして向かってくるボールを捉えるところもテニスと野球の共通点だ。テニスのラリーはバッティングと守備を連続的にやるようなものなので、フットワークに優れる野手に最適だ。
ただ野球経験者は“上から下に振る”という指導をされてきたことが多いので、それが悪癖につながる可能性もある。
“下から上に振る”意識が現代テニスの主流であるトップスピンのボールを打つのには大切だが、元“野球少年”のプレーヤーはどうしても上からラケットが出てしまい、スライスまたはナチュラルスピン系のボールか、フラット系のボールになってしまう場合が多い。ラケット面が上を向いてしまいがちで、だから野球経験者は「テニスをするとホームランになっちゃう」のだ。
ラケットは“下から上に振る”スイングとなる。ボールにスピンをかけてコートに収めることが大きな要素なので、アジャストが必要だ。
全豪と全仏オープンを2度制覇、ウインブルドンと全米オープンでも準優勝している元世界ランキング1位のジム・クーリエでさえ、元“野球少年”であるが故の独特なスイング(特にバックハンド)のため、同世代のアメリカンプレーヤー、ピート・サンプラスに比べ長年にわたって好成績を残せなかったといった指摘もある。
古くは“ミスター・タイガース”阪神の掛布雅之をはじめ、テニスをトレーニングメニューとして取り入れる野球選手は少なくない。よくテニスのサービスの動きはボール投げの動きに近いといわれる。
下半身で溜めた力を肩、ヒジ、手首とスムーズに連動させ、弓なりにしならせてボールに伝える、確かに共通する部分が多い。
グランドスラムで勝利を挙げ、'96年~'97年と全日本選手権で通算3度の日本一に輝く鈴木貴男も「サーブは野球のボール投げの動作に似ている。ピッチャーのように上から下に叩きつけるようなイメージではなく、上に突き上げるイメージなので、外野手のバックホームのほうがより近い」といった内容の発言をしている。
どのコースにどの球種を打つかという点も重要なので、インサイドワークに優れた強肩キャッチャーもビッグサーバーの素質は充分ある。
【ホームランバッターよりもアベレージヒッター】
身体を横向きにして向かってくるボールを捉えるところもテニスと野球の共通点だ。テニスのラリーはバッティングと守備を連続的にやるようなものなので、フットワークに優れる野手に最適だ。
ただ野球経験者は“上から下に振る”という指導をされてきたことが多いので、それが悪癖につながる可能性もある。
“下から上に振る”意識が現代テニスの主流であるトップスピンのボールを打つのには大切だが、元“野球少年”のプレーヤーはどうしても上からラケットが出てしまい、スライスまたはナチュラルスピン系のボールか、フラット系のボールになってしまう場合が多い。ラケット面が上を向いてしまいがちで、だから野球経験者は「テニスをするとホームランになっちゃう」のだ。
ラケットは“下から上に振る”スイングとなる。ボールにスピンをかけてコートに収めることが大きな要素なので、アジャストが必要だ。
全豪と全仏オープンを2度制覇、ウインブルドンと全米オープンでも準優勝している元世界ランキング1位のジム・クーリエでさえ、元“野球少年”であるが故の独特なスイング(特にバックハンド)のため、同世代のアメリカンプレーヤー、ピート・サンプラスに比べ長年にわたって好成績を残せなかったといった指摘もある。