そう言いダニエルは、満足そうな笑みをこぼす。とりわけこの日の試合で威力を発揮したのは、フォアハンド。それは前週のBNPパリバ・オープン時に、ダニエルが「課題」に上げていた点だ。
「フォアで自分から支配する」のが彼の求めるテニスであり、6-0、6-4のスコアは、そのテーマ完遂を意味していた。マイアミ・オープン開幕前も、“アドバイザー”のスベン・グローネフェルトと共に、フォアを重点的に磨いてきたという。
2月に世界4位のルードにも勝ったダニエルは、もはやズベレフ戦の勝利も、特別なこととは感じていないのだろうか?
その問いに“30歳の成長株”は、「半々くらいですかね」と応じる。
「自分がこういうことをできるというのは、前から信じていた。でもズベレフ相手に6-0、6-4のスコアで勝てるとまでは、なかなか思えなかった」
「あと今までは、先週の大会で良い結果を残せていると、『一回くらい気持ちを抜いても良いかな』と思ってしまうこともあった。でも今回は、『またここから連戦だ』みたいな気持ちで取り組めたことは、すごい良いこと。この波を逃さず、一度リラックスしてから、また上げていきたい」
難関ズベレフを突破した先では、現在好調の23歳、エミル・ルースブオリがダニエルを待つ。
「クールで、常に安定した良いプレーをする」と警戒する世界54位は、安定感を次なるテーマとするダニエルにとって、格好の試金石になる。
現地取材・文●内田暁
【PHOTO】ダニエル太郎らが活躍したデビスカップ2023「日本対ポーランド」戦スナップ集!
「フォアで自分から支配する」のが彼の求めるテニスであり、6-0、6-4のスコアは、そのテーマ完遂を意味していた。マイアミ・オープン開幕前も、“アドバイザー”のスベン・グローネフェルトと共に、フォアを重点的に磨いてきたという。
2月に世界4位のルードにも勝ったダニエルは、もはやズベレフ戦の勝利も、特別なこととは感じていないのだろうか?
その問いに“30歳の成長株”は、「半々くらいですかね」と応じる。
「自分がこういうことをできるというのは、前から信じていた。でもズベレフ相手に6-0、6-4のスコアで勝てるとまでは、なかなか思えなかった」
「あと今までは、先週の大会で良い結果を残せていると、『一回くらい気持ちを抜いても良いかな』と思ってしまうこともあった。でも今回は、『またここから連戦だ』みたいな気持ちで取り組めたことは、すごい良いこと。この波を逃さず、一度リラックスしてから、また上げていきたい」
難関ズベレフを突破した先では、現在好調の23歳、エミル・ルースブオリがダニエルを待つ。
「クールで、常に安定した良いプレーをする」と警戒する世界54位は、安定感を次なるテーマとするダニエルにとって、格好の試金石になる。
現地取材・文●内田暁
【PHOTO】ダニエル太郎らが活躍したデビスカップ2023「日本対ポーランド」戦スナップ集!