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海外テニス

ジョコビッチがウインブルドンの試合開始時間に苦言!「少なくとも正午に試合を開始することは可能だと思う」<SMASH>

中村光佑

2023.07.11

ジョコビッチ(左)は2日間にわたるフルカチュ(右)との試合に勝利。試合開始時刻がもう少し早まれば、選手たちの負担も減るのだが…。(C)Getty Images

ジョコビッチ(左)は2日間にわたるフルカチュ(右)との試合に勝利。試合開始時刻がもう少し早まれば、選手たちの負担も減るのだが…。(C)Getty Images

 選手のためを思えば少しでも早い時刻に試合を始めればいいはずだが、どうしてもそのようにできない事情がある。海外メディア『UBITENNIS』によると、ウインブルドン主催側は試合開始時刻を早めようとしないことについて「各国の放送局との契約が関係している」と説明しているという。要するに大規模なコートは商業上の理由から午後1時台の試合開始を余儀なくされているのだ。

 3回戦でも門限ぎりぎりで元3位のスタン・ワウリンカ(スイス/現88位)に勝利を収めていたジョコビッチは、遅くとも23時に全ての試合を終了するウインブルドン独自のルールに理解を示す一方、試合開始時刻に対しては「もっと早くすることができるのではないか」と主張。会見では以下のようにコメントした。
 
「23時を門限とするルールはこの地域が住宅地だから、変更するのは難しいだろうね。でも少なくとも正午に試合を開始することは可能だと思う。そうすれば、もっと違ってくるだろう。開始時刻が午後8時を過ぎると、その日のうちに試合が終わらない可能性が高くなる。僕の場合はワウリンカ戦と今日の試合(フルカチュ戦)がそうだった。

 どちらの試合も、ウォーミングアップは午後1時頃に始めた。近くの宿舎に戻るべきか、それとも会場に残るべきかを考えたが、昨日(10日)は残ることにした。7時間ほど試合が始まるのを待っていた。ある意味テニスの予測不可能なところではあるが、試合が1日の内に終わる場合と翌日に順延される場合のどちらのシナリオにも対応できるようにしておく必要がある」

 センターコートと1番コートの試合開始時刻が異様に遅いことについてはファンからも批判の声が上がっている。最近のウインブルドンは伝統のルールを変更するケースも増えてきているだけに、試合開始時刻についても改善されることを期待したい。

文●中村光佑

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