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海外テニス

ウインブルドン車いす出場の小田凱人と上地結衣が意気込みを語る「プレッシャーをパワーに変えて優勝を狙う」「準備してきたことを出したい」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.07.12

クレーシーズンに左手を痛めてしまった上地だが、しっかりリカバリーできたという。初戦は単複ともに日本人対決となった。プレー写真:(C)Getty Images

クレーシーズンに左手を痛めてしまった上地だが、しっかりリカバリーできたという。初戦は単複ともに日本人対決となった。プレー写真:(C)Getty Images

Q:世界ナンバーワンとなったことで、周りの選手からはどう見られていると思いますか。

小田:(世界ランキング)1位になったことで、色々な方から「追われる立場になったね」と言われることが多くなったのですが、そんな追われる立場の感情はなくて、若手の部類だと思いますし、自分が追い求めるテニスの完成度もまだまだです。もちろん対策はされると思いますけど、1位になったからといって特に変えることなく、今までやってきたことをさらに追求していければなと思っています。プレッシャーもあまり感じてないですし、気負いもしていないので、その分成長できるかなと思っています。

Q:緊張している時や、パフォーマンスが出ないときには、試合中にどのようなことを思っているのですか。

小田:特に全仏での決勝戦は他の試合と比べてかなり緊張していました。ウォーミングアップの時もふわふわしている感じがあり、逆に試合が始まってからは思っていた以上にエースが決まったりだとか、良い所にボールが入ったりしたので、少しほっとしたというか意外と緊張しない、と感じました。ただ緊張する試合ももちろんあるので、そういう時は「緊張をしている自分」「その場にいる自分」を楽しむようにしています。

Q:最後にウインブルドンに向けて意気込みをお願いします。

小田:負けられない立場になったと思うので、そういった意味ではプレッシャーももちろん少しはありますけど、それを楽しんでパワーに変えてまた優勝を狙って準備していますし、試合に入れば必ず良いプレーができると思うので、ぜひ日本からWOWOWを観て試合を楽しんでいただければなと思います。
 
〈上地結衣インタビュー〉
Q:いよいよ車いす部門が開幕しますが、今の率直な心境をお聞かせください。

上地:イギリスには1週間ほど早めに入って練習してきました。今年は雨の日も多かったんですけど、晴れる日はすごく暑く感じて、昨日の夕方会場に入ってお客さんもたくさんいるように感じるのですごく楽しみですね。

Q:全仏が終わって3週間ですが、具体的にどのような調整されてきたのでしょうか。

上地:昨年は芝のコートで前哨を戦ったんですけど、今回そこはパスして、兵庫県にある芝のコートでお世話になって、トレーニングを行なって、ローランギャロスの次のクレーの大会で少し利き手の左手を痛めてしまったのもあって、リカバリーしながらトレーニングを積んできたっていうような3週間でした。

Q:手のほうの調子はいかがですか。

上地:手のほうはバッチリとトレーナーさんにも見ていただいて、しっかりと治してきました。

Q:上地選手にとって、ウインブルドンってどんな舞台ですか。

上地:自分にとっては鬼門というか、昨年初めてシングルスで決勝まで残ることができた、反面、優勝者のリストを見るとダブルスでは7回優勝することができていて、ダブルスだったらうまくいくのになって正直思ってしまうところですけど、今回しっかりと日本でも準備することができました。昨年、国枝さんが初めてウインブルドンでタイトルを獲るところを実際に自分も見させていただいたので、自分も続きたいと思いますね。

Q:最後に意気込みをお聞かせください。

上地:先ほどドローが決まって、シングルスダブルスともに日本人対決となるんですけど、しっかりと自分の準備してきたことをパフォーマンスとして出せたらいいなと思います。頑張りたいと思います。

インタビュー提供●WOWOW

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