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海外テニス

「夢が叶った」アルカラスがジョコビッチとの大激戦を制しウインブルドン初優勝!「今は自分のことを誇りに思っている」<SMASH>

中村光佑

2023.07.17

ジョコビッチ(左)の大会5連覇を阻止したアルカラス(右)は、芝のサーフェスでも強さを証明した。(C)Getty Images

ジョコビッチ(左)の大会5連覇を阻止したアルカラス(右)は、芝のサーフェスでも強さを証明した。(C)Getty Images

 勢いに乗るアルカラスは第3セットでも強気のプレーでポイントを積み重ねる。ジョコビッチがスライスでラリーのペースを落としてきても冷静に回り込みフォアで対応。波に乗るアルカラスが第1ゲームでいきなりブレークを果たす。ゲームカウント3-1とリードして迎えた第5ゲームではゲームポイントとブレークポイントが目まぐるしく入れ替わるも、約27分間にもわたる緊迫の攻防の末にアルカラスが値千金のブレーク。第7ゲームでもジョコビッチのサービスを破ってセットカウント2-1とする。

 第4セットのアルカラスは攻撃的なリターンを打ち込むジョコビッチから思うようにポイントを奪えず、2度のブレークを喫して2セットオールとされる。それでも勝負のファイナルセットではアルカラスが驚異のコートカバーリング力でジョコビッチのミスを誘発し、第3ゲームでブレークを獲得。1ブレークの差を保って迎えた第10ゲームのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを何とかキープし、栄えある優勝を手にした。
 
 2002年大会のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)以来、実に21年ぶりとなるビッグ4(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マリー)以外のウインブルドン優勝者となったアルカラス。試合後の表彰式では以下のように喜びをあらわにした。

「夢が叶った。ウインブルドンで優勝するのが夢だった。今は自分のことを誇りに思っている。この素晴らしい大会でこんなラストを迎えることができて、信じられないくらいうれしい。本当に驚いている。チームの皆のことも誇りに感じている。皆のおかげでこういう結果が残せた」

 最も順応するのが難しいとされる芝のサーフェスで大業を成し遂げたことはアルカラスにとって大きな自信につながるだろう。今後もどこまで進化を続けるのか非常に楽しみだ。

文●中村光佑

【PHOTO】男子シングルス優勝のアルカラスはじめ、ウインブルドン2023で熱戦を繰り広げた男子選手たちの厳選写真を公開!
 
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