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日本女子テニス界の未来を担う原石を探せ!『リポビタンPresents伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~』第3期オーディション開催<SMASH>

保坂明美

2023.09.07

今回で第3期目を迎えるプロジェクトに向けて伊達公子氏は「心がけているのは、ジュニアたちに“自分で考えさせる”こと」だと語る。写真提供:ヨネックス

今回で第3期目を迎えるプロジェクトに向けて伊達公子氏は「心がけているのは、ジュニアたちに“自分で考えさせる”こと」だと語る。写真提供:ヨネックス

 今回のトピックスとしては、13歳の石井心菜が2期生から継続してメンバーに選ばれているところだ。

 11歳でメンバーに選ばれた石井は、3月の早生まれということもあり、2期の2年間ではITFジュニアに出場する年齢に至らなかった(13歳から出場可能)。それが晴れて出場可能となった今、キャンプとITF大会出場によるフィードバックの双方に対応できる。

 伊達氏は「立ち上げの時から年齢の若い選手には継続も考えていたのですが、(石井心菜が)今回初めての例となります。今後の進化が楽しみですし、前期もムードメーカーのようなところもあったので、そういった面でも期待したいです」と語る。

 前プロジェクトメンバーの中で妹的存在であった石井が、継続の2期目でどのように進化をしていくのだろうか。

 このプロジェクトで重視する要素の一つに「対話」がある。「私が心がけているのは、ジュニアたちに“自分で考えさせる“ことです。考えていることを言葉にすることによって自分への責任も、自覚も生まれます」と伊達氏が語るように、キャンプではディスカッションを頻繁に行ない、試合では振り返って話し合う。
 
 自分が何をしようと考え、その結果はどうだったのか。一方的に「こうすべきだ」と上から押し付けるような指導はしない。コート上で試行錯誤し、敗戦から学んでいく。このプロジェクトは、コート上でたった一人で戦い、そして勝利という答えを見つけるための、あくまでも“手助け“なのだ。

 また、これまでの選出したメンバーは、日本のトップを集めてきたわけではない。それは「もともと自分がジュニア時代、トップオブトップではなったところもあるのかもしれない」と伊達氏はいたずらな笑みを浮かべる。

「何かを機に開花し始める、変化が起き始めるということを私自身も経験したので、このプロジェクトが可能性を秘めている子どもたちのきっかけになり得るものにもしたいと思っています。かつて私がそうだったからこそ、機会を与えてあげたいという思いがやっぱり自然と生まれてくるみたいですね」

 オーディションの方法も、以前とは異なるものとなるという。3期生は果たしてどのようなメンバーが選出されるのだろうか?

取材・文●保坂明美(Tennis.jp)

【PHOTO】「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」ジュニアたちが成長するキャンプの様子
 

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