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海外テニス

ドーピング違反で元33位のブルックスビーに18カ月の出場停止処分。不服の本人はCASに控訴し「必ず戻ってくる」<SMASH>

中村光佑

2023.10.25

今年の全豪オープンでは当時3位のルードを破るなど、期待を集めているブルックスビー。今回の決定に不服を示し、CASへの提訴を表明した。(C)Getty Images

今年の全豪オープンでは当時3位のルードを破るなど、期待を集めているブルックスビー。今回の決定に不服を示し、CASへの提訴を表明した。(C)Getty Images

 一連の決定を受け、ブルックスビーは24日に更新した自身の公式インスタグラム(@jenson_brooksby)で不満を示すとともに、“21日以内”の期限が設定されているスポーツ仲裁裁判所(CAS)への上訴を行なう意向を表明した。

「(処分は)非常に残念だ。僕は人生で禁止薬物を摂取したことは一度もないし、訴訟においてもITIAに対してオープンかつ正直に答えた。検査を受けられなかった2回は自分の責任だが、2022年6月4日に受けられなかった検査は追及されるべきではないと主張し続けていきたい」

 その問題の検査について、ブルックスビーは以下のように詳細に説明する。

「その日、僕は1時間の検査の間ずっとホテルの部屋にいた。部屋は、ATP(男子プロテニス協会)が6月4日までに僕に提供しなかったため、滞在の最初の数日はトレーナーの名前で予約されていた。だがその数日前には部屋に僕の名前を追加するように頼んでいたし、新しい鍵が必要になった時にはホテルの受付にパスポートも見せた。6月4日以前にパスポートを見せた時に部屋に僕の名前がなかったとしたら、なぜホテルが鍵をくれたのかわからない。同日の朝には何らかの理由でホテルがドーピング検査官に僕がまだチェックインしていないことを告げたが、ホテルは僕の部屋番号が記載されたコンピューター画面を検査官に見せた。」
 
「その情報を持っていたにもかかわらず、ドーピング検査官はホテル側に僕の部屋に電話するように求めなかったから、検査官がホテルにいたとは知らなかった。1時間たっても部屋に電話は来なかった。検査官は検査が始まる4分前に僕の携帯に電話をかけてきたが、電話はサイレントモードになっていた。もし検査官が一度でも僕の部屋に電話していたら、僕は確実に検査を受けていただろう」

「だから僕はこの決定をCASに控訴するつもりだ。僕は1年近くケガと闘ってきたが、残念ながら大好きなスポーツへの復帰はもう少し遅れることになった。でも、必ず戻ってくるし、すぐに戻ってこられることを願っている」

 果たしてブルックスビーの弁明は認められるのか? 今後の動向を見守っていきたい。

文●中村光佑

【画像】処分決定への不服を綴ったブルックスビーのインスタグラム

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