対するチーム・コロンビアも、国を代表することにかけては、熱い想いと誇りを共有する。２週間前に中国で今季最後のツアー大会を戦い終えたオソリオは、そのままアジアに残り今回のビリー・ジーン・キング・カップに備えてきた。

　一方で残りの３選手は、いずれもアメリカ大陸の競技会「パン・アメリカン」に代表として参戦し、３選手ともにメダルを獲得したという。その後、数日の休みを挟み、開催地のチリから24時間近くかけて日本に移動。その疲れを微塵も見せず、「調整は十分！」と笑い声を響かせた。

　コロンビアのエース、オソリオも、「国を代表することに鳥肌が立つくらい興奮している。日本のみなさんにも、良い試合を見てもらえたら」と顔をほころばせ楽しみにする一戦。

　この対戦の勝利国は、世界トップ12カ国が戦う「ファイナルズ」の、その予選への切符が得られる。世界の頂点へと続く”杉山ジャパン“の挑戦が、いよいよ開幕する。
  【日本代表チームコメント】

■杉山愛監督
「まずは本玉選手に切り込んでもらって良いスタートを切り、チーム全体で良いイメージを作り上げられたかなと思う」

■日比野菜緒（シングルス１）
「前回のアジア予選では、自分のランキングを上げることに集中したいということを監督にお伝えし、わがままを聞いて頂いた。その間に自分のランキングを上げられて、こうしてナンバーワンとして今回出られることに、すごくホッとしているし嬉しい。同時に私が今日ここに居られるのは、ここには居ない内島（萌夏）選手や穂積（絵莉）選手たちが、厳しい戦いを勝ち抜いてくれたから。彼女たちのためにも、明日から２試合、精一杯プレーしたい」

■本玉真唯（シングルス２）
「私は、一番最初の試合に出たいと思っていたので、（抽選結果は）望み通り。日本チームに良い流れを持っていけるように、第一試合、頑張っていきたいと」

■坂詰姫野（シングルス３）
「私は今回試合には出ないんですが、独特の団体戦の雰囲気があるなか、選手が良いプレーが出せるようにホームの雰囲気を出してサポートしていきたい。同時に自分の準備もしっかりして、チーム全員で頑張りたい」

■柴原瑛菜（ダブルス）
「ダブルスは最後にやる、勝敗を決める試合。その前にチームメイトたちが決めてくれれば楽しくできますが(笑)、私は団体戦が好きなので、決める試合には強いという自信がある。そうなった時にはすごく楽しみ」

■青山修子（ダブルス）
「先ほど抽選会が行われて、やっと試合だなという気持ちになれた。ダブルスは最後なので、今日と明日しっかり練習する時間がある。柴原選手と良い調整をしていきたいし、明日は全力で応援したい」

取材・文●内田暁

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