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国内テニス

脱ブラック! 部活コーチの外部委託で、教員の負担を軽減、生徒の上達という循環を生み出した公立中学。その課題に迫る|後編

スマッシュ編集部

2020.01.03

グラウンドに線を書きネットを置けばテニスコートの誕生。工夫すれば多くの人数でも練習できる。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

グラウンドに線を書きネットを置けばテニスコートの誕生。工夫すれば多くの人数でも練習できる。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

 そこで活躍するのがスポーツデータバンクなど間に入る会社だ。コーチ契約をする際に、「子どもたちを育てたいという思いを持っている人、人間性を見させて頂いた中でこの人ならば学校に紹介しても大丈夫という方を採用しています」と皆川さん。学校や部活によっても、コーチに大幅に任せたいのか、少し協力してほしいのかという状況が違うため、双方の思いがマッチするように派遣しているそうだ。

 ここで取り上げる最後の課題は保護者。「部活指導員」のように行政が動いた場合は保護者の金銭的な負担はない。しかし、外部コーチに依頼し、その費用を保護者が支払う場合は、「学校の部活に支払う必要がある?」「先生が顧問をしてくれればいいのに」と思われがちだ。

 これについて深田氏は、「親は学校に丸投げせずに、関わっていくことが大切」だと考えている。和田中のテニス部が初めて合宿をした時は、保護者会が費用を集め、お昼の準備や入浴場所の手配や夜の警護もしたという。そうすることで、親子が交流する機会も生まれていく。
 
 スポーツをすることで育まれる、努力すること、成長できる楽しさ、仲間とのコミュニケーション、人を思いやる心などを、学校任せにせず、自分の子どもが持てるように親がサポートするという考え方を持てるようになれば、保護者の考え方も変わっていくかもしれない。

 今後、政府が推し進める「部活指導員」に加え、外部コーチと教員と親が協力して、部活を行なっていくスタイルは、今後広がっていくのではないだろうか。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2016年7月号より抜粋、再編集

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