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海外テニス

男女テニスツアーが深夜に及ぶナイトセッションの制限を発表。頻繁に変わる大会使用球も見直しへ<SMASH>

中村光佑

2024.01.10

大会ごとに使用球が変わることで選手へのダメージが懸念されている。つい先日もジョコビッチが手首を痛め、ボールの影響が取り沙汰された。(C)Getty Images

大会ごとに使用球が変わることで選手へのダメージが懸念されている。つい先日もジョコビッチが手首を痛め、ボールの影響が取り沙汰された。(C)Getty Images

 ただし今回の規定には例外措置も認められており、「地元の文化的伝統や気象条件、またはその他の酌量すべき状況に基づいて規定の免除を要求する場合がある。ATPとWTAはそれを考慮する」と定めている。

 続いて両団体は「度重なる大会使用球の変更に伴うケガの増加」についても対応策を講じると報告。現状の問題点を説明するとともに、今後の取り組みの内容をこう記している。

「これまで各トーナメントは独自のボールの供給者またはスポンサーを決定することができたため、使用球が週ごとに異なる可能性があった。今後はATPとWTAによる、より一貫性のある集中的なアプローチに移行することが計画されている。トーナメントの収益源に悪影響を与えずに、1つの大会期間中にボールの一貫性を向上させ、最終製品としての認証基準と仕様を厳格化することを目標にしている」
 
 なお上記の対応策についてATPのアンドレア・ガウデンツィ会長は「試合のスケジュールと使用球の問題はどちらもWTAも含め我々の議題の優先課題だ。特にプレーヤーの健康とファンの体験が関係する現代のゲームの要求に応え、進化、適応していくことは不可欠だ。我々は現在および長期的に、これらの両面に影響を与えられると楽観視している」とコメント。

 またWTAのスティーブ・サイモン会長も「これらの取り組みが男女ツアー間で完全に連携しながら選手が最高のレベルでパフォーマンスを発揮できるようにし、選手とファンの体験を向上させることが重要だと感じている」との言葉を残した。

文●中村光佑

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