来週開幕するシーズン最初の四大大会「全豪オープン」（１月14日～28日／オーストラリア・メルボルン／ハードコート）を左足のケガで欠場すると自身のSNSで発表した男子テニス元世界１位のラファエル・ナダル（スペイン／現451位）に対し、現役選手からも励ましの声が上がっている。

　先週2024年シーズンの開幕戦として行なわれた「ブリスベン国際」で約１年ぶりの実戦復帰を果たした37歳のナダルは、１、２回戦をいずれもストレートで快勝していきなりベスト８へ進出。だがジョーダン・トンプソン（オーストラリア／大会時55位）に逆転で敗れた準々決勝で左足上部を痛めてしまい、ファイナルセット途中には同箇所の治療を受ける場面が見られた。

　敗戦後の会見では「今回痛めたのが去年と場所が同じだから、いつもよりは少し怖い」と不安を口にしていたナダル。既報の通り翌７日には自身の公式X（@RafaelNadal）とインスタグラム（@rafaelnadal）を更新し、「小さな筋肉の断裂が見つかった」ことを理由に全豪出場辞退の旨を報告。やはり久々の連戦は予想以上に彼のフィジカルに過大な負担を強いたようだ。
  　このナダルの投稿に対し、初めに激励のメッセージを送ったのが、度重なる故障により23年シーズンにはわずか１試合しかプレーできなかった元世界13位のニック・キリオス（オーストラリア／28歳）だった。７日に自身の公式X（@NickKyrgios）を更新したキリオスは、復帰のタイミングを見極めるのは難しいものだとしてこう綴った。

「ラファを気の毒に思う。早く良くなってほしい。俺も同じく、少々早く復帰しすぎることへの不安があったからね…」

　一方、ナダルのインスタグラムの投稿には同郷のカルロス・アルカラス（２位／20歳）が反応。「ラファ、次のトーナメントで待っているよ！　早く良くなってね」と温かいエールを送った。

　ナダル本人にとっても、そして全豪でのプレーを楽しみにしていたファンにとってもつらい決断となってしまったのは間違いない。それでも今は焦らず、ケガが悪化しないように治療に専念してほしい。

文●中村光佑

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