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海外テニス

全豪オープンで自身の可能性を手にした柚木武と渡邉聖太!ダブルスの大先輩、加藤未唯も「世界で戦える」と太鼓判<SMASH>

内田暁

2025.01.19

グランドスラムならではの戦い方や魅力があると語るダブルスのスペシャリスト加藤未唯(写真は今年の全豪オープン)。写真:内田暁

グランドスラムならではの戦い方や魅力があると語るダブルスのスペシャリスト加藤未唯(写真は今年の全豪オープン)。写真:内田暁

 加藤のこの言葉の原点には、プロアスリートとして“魅せる”こと、あるいは“見られる”ことへの意識と矜持があるだろう。グランドスラムのような大舞台では、ファンの数も熱狂度も、他の大会とは桁違い。観客にとって初めて見た選手だとしても、好プレーには大歓声と拍手が沸く。

 現に、メキシコのレナタ・サラスアと組んだ今大会の2回戦でも、加藤は躍動感あふれるプレーで観客を味方につけた。相手のエリザベッタ・コッチャレット/リュドミラ・サムソノワは強打を誇るが、シングルスでも活躍するサラスアは、サムソノワとも後衛で打ち合える。「その分、私が前で自由に動ける」と感じた加藤は、前衛で変幻時代のプレーを披露。客席の熱気も追い風にして、4-6、6-3、6-3の逆転勝利を手にした。

「ダブルスは、シングルスに比べると賞金やメディア露出も低いというのがあるのかなと思いますが、『ダブルス=逃げ』みたいな考えは、あんまりして欲しくないなと思います。ダブルスをやりたいなと思ってもらえるきっかけになればうれしい」
 
 そのような加藤の思いは、昨年末に開設したYouTubeチャンネル『世界の果てまでイッテMiyu!』にも通底しているだろう。マネージメント会社からYouTubeの企画を持ちかけられた時、「テニスのレッスンものはあまりやる気がないけれど、旅ものなら……」と思ったという。

「遠征先でいろんな観光地に行ったり食事もするし、大会も良いところが多いので、それを見せられれば」というのが、その理由。ファンはもちろん後進の選手たちにも、グランドスラムなどの大舞台が、いかに夢のある場所かを伝えたいとの思いもあるだろう。

 柚木や渡邉も、今回の全豪で目に焼き付けた景色とコートから持ち帰った手応えが、この先の進む道の指標となったはず。それぞれの思いを胸に、各々の道を歩む。

現地取材・文●内田暁

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