穂積/アイケリのペアが得意とするポイントパターンは、穂積が後衛でラリーを作り、アイケリが前でフェイントを入れつつ決める形。1~3回戦は、それがうまくハマった。
4回戦のイリナ-カメリア・ベグ/ヤニナ・ウィックマイヤー戦は、小雨降るなか文字通りの泥試合となるも、それすら「グチャグチャした展開は嫌いではない」と前向き。陣形が崩れても考え、パートナーと意思を交わし、「カモン!」と叫んで己を鼓舞する。雨天中断を挟む難しい状況の中、6-4、6-3の勝利に「信じられない」と涙ぐんだ。
準決勝はアンナ・ダニリナ/アレクサンドラ・クルニッチ組に7-6(5)、3-6、5-7で逆転負けを喫する。第3セット中盤は展開的に押していただけに、あまりに悔しい敗戦。
ただ試合後の穂積の顔には、悔しさはありながらも、ある種の達成感も宿っていた。
「力を全部出し切れたなという感覚もありますし、出し切ったからこそ、自分の良いところも悪いところも、足りないところも見えてくる。この試合から学んで、もっともっとレベルアップしていきたいという気持ちもあります」
苦しみの春から一転、初夏のパリで迎えた開花。その理由として「プレーと気持ち、どちらが大きいか」と問うと、セミファイナリストは「難しいなぁ」と小さくうなるも、こう続けた。
「気持ちの持ち方が、大きかったと思います。ジュニアの頃から、毎日一生懸命やるのが大事と言われてきましたが、その本当の意味を、多分少しずつ理解できてきた。それを毎日積み重ねることで、試合で全力を出せる時間が長くなるのも感じた。気持ちが充実していれば練習の質も上がり、スキルにも自信を持てるようになったと思います」
敗戦に後ろを向くのではなく、「次」を心待ちにする言葉が並ぶ。それは、前向きに進む背を結果は必ず追いかけてくると、知っているからだ。
現地取材・文●内田暁
【動画】穂積/アイケリ惜しくも決勝進出ならず。2025全仏オープン女子ダブルス準決勝ハイライト
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4回戦のイリナ-カメリア・ベグ/ヤニナ・ウィックマイヤー戦は、小雨降るなか文字通りの泥試合となるも、それすら「グチャグチャした展開は嫌いではない」と前向き。陣形が崩れても考え、パートナーと意思を交わし、「カモン!」と叫んで己を鼓舞する。雨天中断を挟む難しい状況の中、6-4、6-3の勝利に「信じられない」と涙ぐんだ。
準決勝はアンナ・ダニリナ/アレクサンドラ・クルニッチ組に7-6(5)、3-6、5-7で逆転負けを喫する。第3セット中盤は展開的に押していただけに、あまりに悔しい敗戦。
ただ試合後の穂積の顔には、悔しさはありながらも、ある種の達成感も宿っていた。
「力を全部出し切れたなという感覚もありますし、出し切ったからこそ、自分の良いところも悪いところも、足りないところも見えてくる。この試合から学んで、もっともっとレベルアップしていきたいという気持ちもあります」
苦しみの春から一転、初夏のパリで迎えた開花。その理由として「プレーと気持ち、どちらが大きいか」と問うと、セミファイナリストは「難しいなぁ」と小さくうなるも、こう続けた。
「気持ちの持ち方が、大きかったと思います。ジュニアの頃から、毎日一生懸命やるのが大事と言われてきましたが、その本当の意味を、多分少しずつ理解できてきた。それを毎日積み重ねることで、試合で全力を出せる時間が長くなるのも感じた。気持ちが充実していれば練習の質も上がり、スキルにも自信を持てるようになったと思います」
敗戦に後ろを向くのではなく、「次」を心待ちにする言葉が並ぶ。それは、前向きに進む背を結果は必ず追いかけてくると、知っているからだ。
現地取材・文●内田暁
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