「ヨーロッパは、子どもの大会でもお祭りみたいに盛り上がっている。大人の人も、子どもの試合を一生懸命に見ていて、すごく良いなって思います」
観客の声援や称賛の声も活力に、“見ても楽しいテニス”をスクスクと育んできたのだろう。以前にフランスの大会に出た時は、同じ年くらいの女の子から、「あなたのファンになりました」と丁寧な手書きの手紙をもらったこともある。
13歳は、ITFジュニア大会に出られる最年少でもある。17~18歳の年長者と対戦し、幾度か勝ったこともある。大柄な年長者たちと対戦してきた上での手応えを尋ねると、「手も足も出ない、ボロボロということはないかな」と、自分に問うように小首をかしげた。
負けているのは、パワーやフィジカル面かと推察したら、意外にも本人の思いは「まだ攻めた時に簡単なボレーをミスしたり、決め切れない」というもどかしさ。さらには、「戦術面がまだまだ」と苦笑いした。
「自分がどう決めるかを考えるのは、少しはできていると思うんですが、相手が全然見れてないんです。相手の得意なところに打っちゃうことが多くて」
それが、現時点の最大の課題だという。もっとも進む方向には、迷いはない。経験と練習を重ねていけば、ミスも減らせると信じるからだ。
欧州で多くの場数を踏めば、幾度も対戦を重ねる選手も当然のように出てくる。明日の決勝で当たるソフィア・ベリンスカ(ウクライナ)は、そのような存在の筆頭。昨年末のエディハー国際では「ファイナルセットのタイブレークまでもつれる、もの凄い試合」の末に敗れた。
直後のオレンジボウルでは、決勝で対戦し見事リベンジを果たした。さらに今年1月にも当たり、その時は宮澤が勝利。まさにライバルとも呼べる存在であり、宮澤が「すごくかっこいいテニスをするんです!」と、敬意とある種の憧憬を示す選手でもある。
その濃密な対戦の歴史を聞くだけでも、彼女が歩んだ2年の旅路がいかに長く、多くを経験してかがうかがえた。
遠征は2人の日本人コーチと一緒ということもあり、寂しさを感じることは、ほとんどないという。
「ホームシックや、日本が恋しくはならない?」
そう尋ねると...「シャブシャブが好きなので、食べたくなります」の答え。そのはにかんだ笑顔にむしろ、充実感が広がっていた。
現地取材・文●内田暁
【画像】ヨーロッパのジュニア大会情景集
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13歳は、ITFジュニア大会に出られる最年少でもある。17~18歳の年長者と対戦し、幾度か勝ったこともある。大柄な年長者たちと対戦してきた上での手応えを尋ねると、「手も足も出ない、ボロボロということはないかな」と、自分に問うように小首をかしげた。
負けているのは、パワーやフィジカル面かと推察したら、意外にも本人の思いは「まだ攻めた時に簡単なボレーをミスしたり、決め切れない」というもどかしさ。さらには、「戦術面がまだまだ」と苦笑いした。
「自分がどう決めるかを考えるのは、少しはできていると思うんですが、相手が全然見れてないんです。相手の得意なところに打っちゃうことが多くて」
それが、現時点の最大の課題だという。もっとも進む方向には、迷いはない。経験と練習を重ねていけば、ミスも減らせると信じるからだ。
欧州で多くの場数を踏めば、幾度も対戦を重ねる選手も当然のように出てくる。明日の決勝で当たるソフィア・ベリンスカ(ウクライナ)は、そのような存在の筆頭。昨年末のエディハー国際では「ファイナルセットのタイブレークまでもつれる、もの凄い試合」の末に敗れた。
直後のオレンジボウルでは、決勝で対戦し見事リベンジを果たした。さらに今年1月にも当たり、その時は宮澤が勝利。まさにライバルとも呼べる存在であり、宮澤が「すごくかっこいいテニスをするんです!」と、敬意とある種の憧憬を示す選手でもある。
その濃密な対戦の歴史を聞くだけでも、彼女が歩んだ2年の旅路がいかに長く、多くを経験してかがうかがえた。
遠征は2人の日本人コーチと一緒ということもあり、寂しさを感じることは、ほとんどないという。
「ホームシックや、日本が恋しくはならない?」
そう尋ねると...「シャブシャブが好きなので、食べたくなります」の答え。そのはにかんだ笑顔にむしろ、充実感が広がっていた。
現地取材・文●内田暁
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