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国内テニス

「苦しくても仲間がいる」――“チーム”の力を得て復活した内藤祐希が高崎国際OP制覇! かつていた場所のその先へ<SMASH>

内田暁

2026.05.25

優勝を決めて涙ぐむ内藤。原田夏希コーチ(右から2人目)をはじめチームの存在が彼女の復活を支えた。写真:内田暁

優勝を決めて涙ぐむ内藤。原田夏希コーチ(右から2人目)をはじめチームの存在が彼女の復活を支えた。写真:内田暁

 丁寧に手出しされるボールに対し、内藤も丁寧な足運びで、しっかりとボールの後ろに入る。浅いボールにはどのようなステップで入るべきか? それらを言われた通りに繰り返す中で、練習中でも、自分の上達を実感できたという。

 練習で得た自信を胸に試合コートへ向かうと、今度は勝利という誰の目にも明確な形で、取り組みが結実した。4月の「安藤証券オープン」では予選を突破し、本戦初戦では136位のプリシラ・ホンに快勝。翌週の岐阜大会でも、予選を突破し本戦2回戦へ。

 どの大会、どの試合でも原田コーチに言われ続けてきたのは「相手を気にせず、自分のプレーに集中すること」。やるべきことを明確化することで、メンタル面の浮き沈みも少なくなってきた。
 
 高崎大会の優勝は、それら取り組みの最初の集大成だと言えるだろう。準決勝の小堀桃子戦は、試合の流れがネット上を行き来する大接戦。際どい判定に心乱されそうになりながらも、丁寧なフットワークと改良してきたサービスで切り抜けた。

 決勝戦は、第1セット序盤でリードするも追い付かれる嫌な展開。それでもゲームカウント4-4の局面で「ニューボールだから自分のゲームはキープできる」と、落ち着いて思えたという。

 果たしてこのゲームをキープすると、次のゲームでブレークに成功。芝巧者のバレンティナ・リサー(スイス/354位)のカウンターを、高い軌道のストロークで封じ、主導権を手繰り寄せた。

 この優勝でランキングは、437位から286位へと急上昇。ただもちろん、ここが彼女の目的地ではない。「優勝の実感」以上に確かな成長の手応えを携えて、かつていた場所の、そのさらに先を目指す。

取材・文●内田暁

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