今年3月の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート)で四大大会に次ぐマスターズ1000初優勝を飾り、5月には初のトップ5入りを達成した男子テニス界期待のニューヒーロー、ジャック・ドレイパー(イギリス/23歳/現5位)。現在は負傷により1カ月以上実戦を離れており、ケガの状態が心配されているが、来る今季最後の四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/ハード)の出場には意欲を示している。
ドレイパーは2回戦で敗れた四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)で左腕を痛めたことを理由に、先日の「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・トロント/ATP1000)と現在開催中の「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ/ATP1000)の北米ハードコートシリーズ2大会を欠場。このままいけば全米オープンはぶっつけ本番となる見込みだ。
それでもドレイパーの気持ちは前向きだ。イギリスのローンテニス協会(LTA)の取材では今のところ全米には問題なく出場できる状態にあるとし、ニューヨークに向けて着々と準備を進めていると明かした。
「医師とチームから休養が必要だとアドバイスを受けた。数日休みを取り、少しテニスから離れる時間を作った。でもその後はすごくやる気が出て、しっかりトレーニングに取り組んで身体を鍛え、大きな成果を得られた。テニスの再開は腕の状態を見ながら、という感じだったが、この数週間は非常に有意義な時間を過ごせた」
「トロントとシンシナティの欠場は残念だったが、休養期間で自分を見つめ直し、プレーの改善もできた。全米オープンが本当に楽しみだし、自分自身もテニスも最高の状態にある。リフレッシュでき、今はモチベーションも高い。早くコートに戻りたい気持ちでいっぱいだ」
昨年の全米で初の四大大会ベスト4進出、同時にアンディ・マリー(元1位)が優勝した2012年以来イギリス人選手として12年ぶりとなる全米4強入りとなったドレイパー。今年の同大会では守るポイントが多いだけに大きなプレッシャーがかかるが、重圧よりも特別な思いを持つ舞台でプレーできる楽しみの方が大きいと23歳は高ぶる気持ちを素直に明かす。
「昨年の全米では素晴らしい経験ができて、ポジティブな記憶として残っている。すごく自信を与えてくれたし、昨年末の好成績、さらには今季の好スタートにもつながった。世界のトップ選手を相手に、5セットマッチを何度も戦い抜いたことが大きな自信になった。僕にとっては非常に印象的な瞬間だったし、これまでのキャリアで最も大きな出来事の1つだったと思う。エネルギッシュな観客と熱狂的な盛り上がりが大好きで本当に楽しいし、間違いなく僕のベストを引き出してくれる舞台だ」
凄まじい成長を見せているドレイパーがニューヨークでどんなプレーを披露するのか。悲願の四大大会初優勝にも期待は高まる。
文●中村光佑
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それでもドレイパーの気持ちは前向きだ。イギリスのローンテニス協会(LTA)の取材では今のところ全米には問題なく出場できる状態にあるとし、ニューヨークに向けて着々と準備を進めていると明かした。
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「トロントとシンシナティの欠場は残念だったが、休養期間で自分を見つめ直し、プレーの改善もできた。全米オープンが本当に楽しみだし、自分自身もテニスも最高の状態にある。リフレッシュでき、今はモチベーションも高い。早くコートに戻りたい気持ちでいっぱいだ」
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「昨年の全米では素晴らしい経験ができて、ポジティブな記憶として残っている。すごく自信を与えてくれたし、昨年末の好成績、さらには今季の好スタートにもつながった。世界のトップ選手を相手に、5セットマッチを何度も戦い抜いたことが大きな自信になった。僕にとっては非常に印象的な瞬間だったし、これまでのキャリアで最も大きな出来事の1つだったと思う。エネルギッシュな観客と熱狂的な盛り上がりが大好きで本当に楽しいし、間違いなく僕のベストを引き出してくれる舞台だ」
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