現在開催中の男子テニスツアー「ロレックス上海マスターズ」(10月1日~12日/中国・上海/ハードコート/ATP1000)のシングルスで初戦敗退を喫した元世界ランキング5位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア/27歳/現14位)が、およそ3年にわたって苦楽を共にしたフィットネスコーチのマルコス・ボルデリアス氏(スペイン)との契約を解消した。
今季のルブレフは2月の「カタール・エクソンモービル・オープン」(カタール・ドーハ/ハード/ATP500)でツアー17勝目を挙げ、5月の「ハンブルク・オープン」(ドイツ・ハンブルク/クレーコート/ATP500)では準優勝。一方で早期敗退も多く、2021年9月にキャリアハイの5位を記録した世界ランキングは現在トップ10圏外の14位となっている。
またベスト16に進出した先の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハード/四大大会)以降は苦戦が続いており、今秋のアジアシリーズは2回戦で西岡良仁(元24位/現173位)に敗れた今回の上海を含め、中国で出場した3大会全てで初戦敗退と結果を残せなかった。
西岡戦後のインタビューでは「自分のテニスが頭打ちになってしまっている。今後はこのままトップ20辺りで足踏みして、若い選手たちにどんどん押し下げられていくか、思い切って全てを変えてみるかのどちらかになるだろう」と今抱えている葛藤を赤裸々に明かしていたルブレフ。今年8月にはスポーツ心理学に精通したアルベルト・マルティン氏(スペイン)との契約を終了していたが、苦境を打開すべく、再びチーム体制の変更に踏み切った。
今回は2023年シーズン初頭に招聘し、自身のツアー5タイトル獲得を支えたボルデリアス氏との離別を決断。これについて同氏は6日に更新したインスタグラム(@marcoss.bd)で12枚にわたるルブレフとの思い出写真を添え、次のように報告している。
「学びと成長、そして素晴らしい経験に満ちた3年間の章を締めくくります。こういった機会に恵まれたこと、そしてこれまでの道のり全てに感謝しています」
一方でルブレフ本人からボルデリアス氏との契約解消に関するコメントはまだ出ておらず、新たなサポートスタッフをチームに迎え入れたという情報も今のところは入ってきていない。しばらくは17年から師事しているフェルナンド・ビセンテ氏(スペイン)と、今年のクレーシーズンからサポートを受けている元世界1位のマラト・サフィン氏(ロシア)の2人と仕事を続けることになりそうだ。何はともあれ、停滞からの脱却を図る27歳の再起への挑戦を見守りたい。
文●中村光佑
【画像】契約解消のボルデリアス氏がルブレフとの思い出写真を投稿
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今季のルブレフは2月の「カタール・エクソンモービル・オープン」(カタール・ドーハ/ハード/ATP500)でツアー17勝目を挙げ、5月の「ハンブルク・オープン」(ドイツ・ハンブルク/クレーコート/ATP500)では準優勝。一方で早期敗退も多く、2021年9月にキャリアハイの5位を記録した世界ランキングは現在トップ10圏外の14位となっている。
またベスト16に進出した先の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハード/四大大会)以降は苦戦が続いており、今秋のアジアシリーズは2回戦で西岡良仁(元24位/現173位)に敗れた今回の上海を含め、中国で出場した3大会全てで初戦敗退と結果を残せなかった。
西岡戦後のインタビューでは「自分のテニスが頭打ちになってしまっている。今後はこのままトップ20辺りで足踏みして、若い選手たちにどんどん押し下げられていくか、思い切って全てを変えてみるかのどちらかになるだろう」と今抱えている葛藤を赤裸々に明かしていたルブレフ。今年8月にはスポーツ心理学に精通したアルベルト・マルティン氏(スペイン)との契約を終了していたが、苦境を打開すべく、再びチーム体制の変更に踏み切った。
今回は2023年シーズン初頭に招聘し、自身のツアー5タイトル獲得を支えたボルデリアス氏との離別を決断。これについて同氏は6日に更新したインスタグラム(@marcoss.bd)で12枚にわたるルブレフとの思い出写真を添え、次のように報告している。
「学びと成長、そして素晴らしい経験に満ちた3年間の章を締めくくります。こういった機会に恵まれたこと、そしてこれまでの道のり全てに感謝しています」
一方でルブレフ本人からボルデリアス氏との契約解消に関するコメントはまだ出ておらず、新たなサポートスタッフをチームに迎え入れたという情報も今のところは入ってきていない。しばらくは17年から師事しているフェルナンド・ビセンテ氏(スペイン)と、今年のクレーシーズンからサポートを受けている元世界1位のマラト・サフィン氏(ロシア)の2人と仕事を続けることになりそうだ。何はともあれ、停滞からの脱却を図る27歳の再起への挑戦を見守りたい。
文●中村光佑
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