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海外テニス

アルカラスが全豪OPでの生涯グランドスラム達成に意欲!「来年できなければ、3年後でも4年後でも挑戦し続ける」<SMASH>

中村光佑

2025.12.04

四大大会の中でアルカラスが唯一取れていない全豪オープン。生涯グランドスラム達成に向け並々ならぬ闘志を燃やす。(C)Getty Images

四大大会の中でアルカラスが唯一取れていない全豪オープン。生涯グランドスラム達成に向け並々ならぬ闘志を燃やす。(C)Getty Images

 今季だけで四大大会2勝を含むツアー8勝、通算71勝9敗という圧倒的な成績を残し、3年ぶり2度目の年間ランキング1位にも輝いた男子テニスのカルロス・アルカラス(スペイン/22歳)。彼が次に狙うのは、来年1月の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)における全四大大会制覇、“生涯グランドスラム”の偉業だ。

 ただアルカラスにとってメルボルンは“鬼門”とも言える大会。過去4度の出場で最高成績はベスト8と思うような結果を残せておらず、今年の大会でも準々決勝で全豪10度優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア/現4位)に6-4、4-6、3-6、4-6の逆転負けを喫した。この試合ではジョコビッチが太ももを負傷したのだがそれに付け込めず、敗戦後の会見では「最大の過ちを犯してしまった」と後悔をにじませていた。

 すでに全仏、ウインブルドン、全米の四大大会3大会を2度ずつ制しているアルカラスは先日全豪の公式サイトを通じ、「できるだけ多くのグランドスラムを勝つこと」を主な目標に掲げているとコメント。その中でまだ手が届いていないメルボルンでの優勝は「一番の目標」だと、22歳は並々ならぬ意欲を示す。
 
「オフシーズンにどこを改善したいか、そして次に何を達成したいかを考える時、常に全豪オープンでの優勝が念頭にある。年明けの大会だし、生涯グランドスラムや年間グランドスラム(1年で全四大大会制覇)を達成する上で、最優先の目標になる」

 来年1月の全豪を制すれば、24歳3カ月で生涯GSを達成した同郷のレジェンド、ラファエル・ナダル(スペイン/元1位)の最年少記録を更新することになるアルカラス。だがその前に越えなければならない“大きな壁”がある。同大会2連覇中の宿命のライバル、ヤニック・シナー(イタリア/現2位)だ。

 両者は今季、四大大会3大会とシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」を含め計6度ツアー決勝で対戦。中でもアルカラスが3本のチャンピオンシップポイントを凌いで勝利した全仏オープン決勝は5時間30分にも及ぶ大激戦となり、テニス界屈指の名勝負が繰り広げられた。なお通算対戦成績はアルカラスが10勝6敗と勝ち越している。

 偉業達成への道のりが険しいことを誰よりも理解しているからこそ、「来年の全豪で生涯グランドスラムを達成できなければ、その次の年でも、3年後でも4年後でも挑戦し続けたい」と決意は固い。何はともあれ、年明けのメルボルンでアルカラスがどんなプレーを見せてくれるのか、注目だ。

文●中村光佑

【画像】プレーバック2025全豪オープン/ジョコビッチ対アルカラスの準々決勝、3時間半を超える大激闘を厳選ショットで特集!

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