女子テニス選手のアナスタシア・ポタポワ（世界ランキング51位）が、12月４日に自身の公式インスタグラム（@anapotapovaa）を通じて国籍をロシアからオーストリアに変更したと発表した。

　2022年２月にロシア主導のウクライナ侵攻が発生して以降、テニス界ではロシア人選手の国籍変更が増加傾向にある。今年初めには、同性愛者として知られる女子元世界８位のダリア・カサキナ（現37位）が、反戦と母国ロシアの同性愛者に対する厳格な規制を批判したことを背景に、オーストラリアへ国籍を変更した。

　その他にも、カミラ・ラヒモワ（女子112位）とマリア・ティモフェーワ（女子146位）がウズベキスタンへ、エリナ・アバネシャン（同118位）がアルメニアへ、アレクサンダー・シェフチェンコ（男子95位）がカザフスタンへと、それぞれ国籍を切り替えている。

　そしてこのほど、新たにポタポワがオーストリアに変更したことを明かしたのだ。
  　インスタグラムには「皆様にお知らせできることを大変うれしく思います。オーストリア政府より、私の市民権申請が受理されました」と書き出し、以下のように続けた。

「オーストリアは私が愛する場所であり、信じられないほど温かく迎え入れてくれて居心地の良い場所です。ウィーンに滞在することが大好きで、第二の故郷を築くことを楽しみにしています。その一環として、2026年よりプロテニス選手としてのキャリアにおいて、新たな故郷であるオーストリアを代表することに誇りをもって発表します」

　今シーズンは早期敗退が続いて苦しい時期もあったものの、第１シードで出場した「トランシルバニア・オープン」（２月３日～９日／ルーマニア・クルジュ＝ナポカ／WTA250）では通算３回目となるタイトルを獲得するなど活躍を見せた。来シーズンからスタートするオーストリア人選手としての新たなキャリアに注目したい。

構成●スマッシュ編集部

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