またしてもスポーツイベントが環境活動家の標的となった。今度はテニスの四大大会「ウインブルドン」の神聖なるコートだ。
現地7月5日、英公共保放送『BBC』などが伝えたのが、ウインブルドンの18番コートで3時間の間で2度に渡って環境保護団体「ジャスト・ストップ・オイル」のメンバーが妨害行為を行ない、すぐさま警察に逮捕・連行されたというニュースだ。
まずは男子シングルス1回戦、日本の島袋将とグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)の一戦(ディミトロフが勝利)で愚行が展開された。男女のペアがそれぞれ観客席からコートに飛び出し、オレンジ色の紙吹雪とジグソーパズルをばら撒いたのだ。男性はその後コート中央にあぐらをかいて居座り、強制的に排除された。会場には当然、大ブーイングがこだました。
さらにその3時間後、同じコートで行なわれた女子シングルス1回戦、前日の雨天順延からようやく再開されたケイティ・ボールター(英国)対ダリア・サビル(豪州)戦(ボールターが勝利)でも、ひとりの男性が乱入。同様に紙を散乱させてゲームを中断に追い込み、両選手はボールボーイやボールガールらの回収作業を手伝った。
ヨーロッパでは最近になって環境活動家によるトラブルが頻発している。英国内でも先週末、クリケットのイングランド代表対オーストラリア代表の伝統マッチ「ジ・アッシズ」で妨害行為があったばかりで、ラグビーとスヌーカーの公式大会でも起こった。
現地7月2日にスウェーデンのストックホルムで開催された陸上「ダイヤモンドリーグ」の男子400メートル障害では、競技結果そのものに影響を及ぼした。レース中に3人の活動家がトラックに入り込み、ゴールから10メートルほど手前に「泥炭採掘禁止」と書かれた横断幕を掲げる。突然の出来事に驚いた選手のなかには、スピードを緩めざるをえず、レーンを変更するなど咄嗟の対応を強いられ、順位を大きく落とした者もいた。
ウインブルドン側も警戒を強め、入場時の手荷物検査などセキュリティチェックを万全にして臨んでいたが、蛮行を防ぎ切れなかったようだ。ジグソーパズルは会場内の売店で購入できる「センターコートの風景」だったという。すぐさまこの22ポンド(約4000円)の商品をはじめ、ジグソーパズルは売店からすべて撤収された。
英紙『The Sun』は現地観戦したファンやSNS上の声を紹介している。「なんて愚かな連中だ!」「せっかくの好ゲームを台無しにするなんて許せない」「高いチケットを買ったのは彼らのみっともない姿を見るためじゃない!」「ただでさえ雨で中断が多いのに最悪だよ」「混乱しか招かない見苦しい行為だ」と、いずれも怒りを隠せない。
英国文化庁のルーシー・フレイザー長官は、大会開幕前の月曜日の段階で「ジャスト・ストップ・オイル」がウインブルドンでなにかしらのアクションを起こす可能性を「排除できない」と話していた。実際、この日も会場内にかなりの数の私服警官を配備していたという。それでも広大な敷地内をカバーし切れず、18番コートで立て続けに侵入を許してしまったのだ。
今回の一件でさらに警備は強化されるだろうか。観客と選手の距離がどこよりも近いウインブルドンならではの雰囲気が、重々しいものにならないことを願うばかりだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ウインブルドンの18番コートで環境活動家が紙吹雪&ジグソーパズルをばら撒く蛮行!
【動画】危なすぎる! 環境活動家が陸上レースで抗議活動する様子をチェック!
現地7月5日、英公共保放送『BBC』などが伝えたのが、ウインブルドンの18番コートで3時間の間で2度に渡って環境保護団体「ジャスト・ストップ・オイル」のメンバーが妨害行為を行ない、すぐさま警察に逮捕・連行されたというニュースだ。
まずは男子シングルス1回戦、日本の島袋将とグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)の一戦(ディミトロフが勝利)で愚行が展開された。男女のペアがそれぞれ観客席からコートに飛び出し、オレンジ色の紙吹雪とジグソーパズルをばら撒いたのだ。男性はその後コート中央にあぐらをかいて居座り、強制的に排除された。会場には当然、大ブーイングがこだました。
さらにその3時間後、同じコートで行なわれた女子シングルス1回戦、前日の雨天順延からようやく再開されたケイティ・ボールター(英国)対ダリア・サビル(豪州)戦(ボールターが勝利)でも、ひとりの男性が乱入。同様に紙を散乱させてゲームを中断に追い込み、両選手はボールボーイやボールガールらの回収作業を手伝った。
ヨーロッパでは最近になって環境活動家によるトラブルが頻発している。英国内でも先週末、クリケットのイングランド代表対オーストラリア代表の伝統マッチ「ジ・アッシズ」で妨害行為があったばかりで、ラグビーとスヌーカーの公式大会でも起こった。
現地7月2日にスウェーデンのストックホルムで開催された陸上「ダイヤモンドリーグ」の男子400メートル障害では、競技結果そのものに影響を及ぼした。レース中に3人の活動家がトラックに入り込み、ゴールから10メートルほど手前に「泥炭採掘禁止」と書かれた横断幕を掲げる。突然の出来事に驚いた選手のなかには、スピードを緩めざるをえず、レーンを変更するなど咄嗟の対応を強いられ、順位を大きく落とした者もいた。
ウインブルドン側も警戒を強め、入場時の手荷物検査などセキュリティチェックを万全にして臨んでいたが、蛮行を防ぎ切れなかったようだ。ジグソーパズルは会場内の売店で購入できる「センターコートの風景」だったという。すぐさまこの22ポンド(約4000円)の商品をはじめ、ジグソーパズルは売店からすべて撤収された。
英紙『The Sun』は現地観戦したファンやSNS上の声を紹介している。「なんて愚かな連中だ!」「せっかくの好ゲームを台無しにするなんて許せない」「高いチケットを買ったのは彼らのみっともない姿を見るためじゃない!」「ただでさえ雨で中断が多いのに最悪だよ」「混乱しか招かない見苦しい行為だ」と、いずれも怒りを隠せない。
英国文化庁のルーシー・フレイザー長官は、大会開幕前の月曜日の段階で「ジャスト・ストップ・オイル」がウインブルドンでなにかしらのアクションを起こす可能性を「排除できない」と話していた。実際、この日も会場内にかなりの数の私服警官を配備していたという。それでも広大な敷地内をカバーし切れず、18番コートで立て続けに侵入を許してしまったのだ。
今回の一件でさらに警備は強化されるだろうか。観客と選手の距離がどこよりも近いウインブルドンならではの雰囲気が、重々しいものにならないことを願うばかりだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ウインブルドンの18番コートで環境活動家が紙吹雪&ジグソーパズルをばら撒く蛮行!
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