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海外テニス

「ジャパンオープン」が開幕! 東京五輪金のズベレフは凱旋試合を飾れず。オジェ-アリアシムは接戦を制す<SMASH>

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2023.10.16

五輪金メダルを手にした有明コロシアムに凱旋したズベレフだが、トンプソンに完敗し「今日は最低なプレーをしてしまった」とうなだれた。写真:田中研治(THE DIDEST写真部)

五輪金メダルを手にした有明コロシアムに凱旋したズベレフだが、トンプソンに完敗し「今日は最低なプレーをしてしまった」とうなだれた。写真:田中研治(THE DIDEST写真部)

 男子テニスのワールドツアー「木下グループ ジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2023」(10月16日~22日/東京・有明/ハードコート/ATP500)は16日に本戦が開幕、シングルス、ダブルスの各1回戦が行なわれた。この日の注目は、ジャパンオープン初出場を果たした第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク9位)と第8シードのフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/17位)。しかし両人気選手は明暗を分ける結果となった。

 東京五輪の金メダリストであるズベレフは、思い出深い有明コロシアムの第2試合でジョーダン・トンプソン(オーストラリア/60位)と対戦。ショットの球威で上回るズベレフだが、トンプソンは深いトップスピンや、強弱や深さを巧みに変えたスライスを駆使してズベレフを翻弄。ネットにおびき出してパスやロブを決めたり、自らもサーブ&ボレーやネットプレーを混ぜて相手に的を絞らせない。

 ラリーでの真っ向からの打ち合いをうまく避けたトンプソンが6-3で第1セットを先取。第2セットはズベレフが先にブレークして2-0とし、流れをつかんだかに見えたが、トンプソンのペースに再びハマって2ブレークを喫し、4-6で振り切られた。試合時間は1時間35分。
 
 試合後の記者会見で「ベストを尽くした感覚はあるか?」との質問に対し「ベストを尽くさなかったことは一度もない」と答えたズベレフ。先週の上海マスターズに続く初戦負けとなったが「上海では体調を崩していた。ここでは違う。練習では1週間本当に調子が良かったが、今日は最低なプレーをしてしまった」と敗戦を振り返った。

「彼のプレーが非常に良く、トリッキーな選手でもあると思う」と相手のトンプソンを評しながらも、「今日は本当に悪い試合をしてしまった、他に言いようがない」と自身の不出来に失望を隠さなかった。

 コロシアムの第3試合に登場したオジェ-アリアシムは、苦しみながらもアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア/54位)を退けた。

 フォアの強打とバックのカウンターを得意にするブキッチに対し、オジェ-アリアシムは球威のみならずコートを広く使った配球でラリーを有利に進め、第1セットをタイブレークの末に先取。ところが第2セットはサービスが乱れ、第5ゲームで3本のダブルフォールトを犯してブレークされるなど、リズムに乗れない。何とかタイブレークまでは持ち込んだものの落としてしまう。
 
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