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海外テニス

女子テニス世界1位の22歳シフィオンテクが来季に向けて抱負「大会の結果よりも選手として成長することが目標」<SMASH>

中村光佑

2023.12.22

すでに全仏と全米で計4つのタイトルを持つ若き女王シフィオンテクが2024年シーズンにおける自身の取り組み方について語った。(C)Getty Images

すでに全仏と全米で計4つのタイトルを持つ若き女王シフィオンテクが2024年シーズンにおける自身の取り組み方について語った。(C)Getty Images

 女子テニス世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が、自身のスポンサーを務める母国の上場保険会社『PZU』が公式X(@GrupaPZU)で公開したインタビュー動画に登場。そのなかで「全ての四大大会を制覇すること」を今後の目標に掲げつつ、プレーの改善を最優先事項に考えていきたいと語った。

 2022年シーズンに2000年以降で女子テニス史上最多となる公式戦37連勝を挙げた22歳のシフィオンテクは、今年も全仏オープンでの2連覇を含めツアー6勝と大活躍。ディフェンディングチャンピオンとして参戦した9月の全米オープンで4回戦敗退を喫したことで75週ぶりに世界1位から陥落するも、11月初旬に出場したシーズン最終戦「WTAファイナルズ」(メキシコ・カンクン/ハードコート)では見事初優勝を飾り、大逆転で2年連続の年間1位を手にした。

 現状シフィオンテクは全米と全仏のグランドスラム(四大大会)2大会でタイトルを獲得しており、残る全豪とウインブルドンで頂点に立てば生涯グランドスラム(キャリアで全ての四大大会を優勝すること)の偉業を達成することになる。

 ただシフィオンテク自身は来シーズンも良いコンディションをキープし続けることに何よりも重点を置いており、プレー面で足りていない部分も強化していきたいと力を込める。
 
「正直に言うと、来シーズンを見据えたとき、私の目標のほとんどは(大会の)結果に関するものではない。シーズンの大部分で調子を安定させ、以前の自分にはなかったものを取り入れながら、選手として成長すること。自分のテニスをよりバリエーションに富んだものにしたいとも思っている」

 生涯グランドスラムが見えてきている中で「全ての四大大会を制すことは、間違いなく私の最大の目標」だと語るシフィオンテクだが、改めて22歳の世界女王は「でもそれは今必ず達成しなければならない目標ではない。まだ時間はある」と焦らずにパフォーマンスの向上に取り組んでいく姿勢を見せる。

 またインタビュワーに「生涯グランドスラムを達成するまでどのくらいの時間がかかりそうか?」と尋ねられたシフィオンテクは次のように謙虚に回答した。

「それについては考えてみたことはあるけど、その質問に対する答えは変化し得ると思う。5年後、10年後に自分がどうなっているかわからないし、予測するのは難しい。私は何かを始めたら最後までやり遂げるタイプだから、長くプレーすることになるとは思う。でも今言ったように、人生は変化が起きるものだし、やはり10年後に何が起こるかはわからない。だから、それについては何も考えず、今は日々のトレーニングに集中している」

 22歳とは思えないこの冷静さが今のシフィオンテクの強さを支えているのかもしれない。来シーズンも彼女のさらなる活躍を期待したい。

文●中村光佑

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