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海外テニス

「お前なんかケガをすればいい」元世界11位パブリチェンコワが自身への誹謗中傷をSNSで公開。<SMASH>

中村光佑

2024.01.14

「アデレード国際1」準々決勝敗退後にSNS上で罵詈雑言を受けたパブリチェンコワ。23年12月にITFなどのテニス主要団体が、ソーシャルメディアの体制強化を図るも、今回の一件は防ぐことができなかった。(C)Getty Images

「アデレード国際1」準々決勝敗退後にSNS上で罵詈雑言を受けたパブリチェンコワ。23年12月にITFなどのテニス主要団体が、ソーシャルメディアの体制強化を図るも、今回の一件は防ぐことができなかった。(C)Getty Images

 女子テニス元世界ランク11位のアナスタシア・パブリチェンコワ(ロシア/現59位)が自身のSNSに寄せられた数々の“誹謗中傷”を公開し、波紋が広がっている。

 ヒザのケガを克服し、昨年1月から本格的にツアーに復帰した32歳のパブリチェンコワは2024年シーズン初戦として出場した「アデレード国際1」(1月8日~13日/オーストラリア・アデレード/ハードコート/WTA500)でベスト8へ進出。しかし現地11日に実施された準々決勝では第2シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/現5位)に善戦するも7-6(1)、5-7、4-6で敗れ、惜しくもベスト4進出を逃した。

 スペインのテニスメディア『Punto de Break』によると、再三のチャンスを生かせずに逆転負けを喫したパブリュチェンコワのSNSには誹謗中傷が殺到したという。

 試合終了直後にパブリチェンコワはインスタグラム(@nastia_pav)のストーリーを更新し、実際に寄せられた数々の罵詈雑言を公開。そこには「お前はもう人生でこれ以上良い試合をすることはないだろう。お前なんかシーズン終了を余儀なくされるくらいの大ケガをすればいい」や「お前とお前の家族が最悪の事態に陥ることを祈っている」といった心無い言葉が並んでいた。
 
 ここ最近のソーシャルメディアの急速な普及により、選手への誹謗中傷は男女を問わず深刻化している。一例を挙げると、昨年3月には男子元世界28位のジョアン・ソウザ(ポルトガル/現244位)が、下部大会「ジローナ・チャレンジャー」(3月27日~4月2日/スペイン・ジローナ/クレーコート)の2回戦で敗れた直後に自身のSNSで「侮辱の言葉や殺人予告を受けた」と明かし、「そういった言葉にうんざりしている」と不快感をあらわにしていた。

 ちなみに23年12月には国際テニス連盟(ITF)、女子テニス協会(WTA)、オールイングランド・クラブ(AETLC)、全米テニス協会(USTA)などテニスの各主要団体が「選手を誹謗中傷などから保護する」目的で、「24年1月1日からプレーヤーの公開ソーシャルメディアの監視体制を強化する」と発表していた。まだこの対応策が施行直後であることが影響しているのかは定かではないが、今回は残念ながらパブリチェンコワへの罵詈雑言をシャットアウトすることはできなかったようだ。

 なお選手への誹謗中傷はほとんどが賭博関連であるとされている。プレーヤーのメンタルヘルスを守るためにも、テニス界でさらなる対策強化を図るべきだろう。

文●中村光佑

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