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海外テニス

「全盛期にこの時代でプレーしたかった」キリオスがビッグ3時代と現在の男子テニス界の差を指摘<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.05.18

抜群のボールタッチと強打でビッグ3をも翻弄したキリオス。時代が違えば四大大会優勝も夢ではなかっただろう。(C)Getty Images

抜群のボールタッチと強打でビッグ3をも翻弄したキリオス。時代が違えば四大大会優勝も夢ではなかっただろう。(C)Getty Images

 現在のテニスシーンと、自身が全盛期に戦っていたビッグ3時代について比較したニック・キリオス(オーストラリア/世界ランキング633位)の発言が話題となっている。

 今から12年前の2013年にツアーデビューを果たしたキリオス。この時代はロジャー・フェデラー氏やラファエル・ナダル氏、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同6位)といったビッグ3はもちろん、アンディ・マリー氏やホアン・マルティン・デルポトロ氏ら伝説的な選手が互いにしのぎを削る、テニス界の戦国時代と言えるような時代だった。

 そんな中でも、2016年には自己最高位の13位を記録したキリオスだが、最近『The Changeover』のポッドキャストに出演した際に当時の経験を振り返り、四大大会などのビッグトーナメントで勝ち上がることがいかに難しいことだったのかを明かした。
 
 キリオスは「全盛期に四大大会でプレーしていた頃は3回戦か4回戦まで進んでいたけれど、それが限界なんだろうとわかっていた」とコメント。ナダル、ジョコビッチ、フェデラーといった選手に立て続けに勝つことが不可能に近いことだったと強調し、当時の選手たちが直面していた途方もない挑戦を浮き彫りにした。

 一方で、現在のテニス界については「間違いなく、全盛期にこの時代でプレーしたかったよ」とし、番狂わせや予測不可能性がより多く存在していると指摘。どんな選手にも現実的なチャンスがあり、当時と比較して「四大大会での成功を夢見ることができるようになった」と語っている。

 なお、キリオスは5月25日に開幕する「全仏オープン」へ2017年以来8年ぶりの出場を予定。同郷のジョーダン・トンプソン(複11位)とのペアで男子ダブルスにエントリーしている。

構成●スマッシュ編集部

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