テニス四大大会「全仏オープン」の男子シングルスで準決勝敗退に終わった元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現6位)が敗戦後の記者会見に出席し、同大会でプレーするのは今年が最後になるかもしれないと発言した。
5月の「ジュネーブ・オープン」(ATP250)で節目のツアー100タイトルを手にした38歳のジョコビッチは、今回の全仏オープンに第6シードで参戦。1回戦から4回戦まで全てストレート勝ちを収めると、準々決勝では前回準優勝で世界3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に4-6、6-3、6-2、6-4で逆転勝ちし、2年ぶり13度目のベスト4進出を果たしていた。
男女を通じて史上最多となる四大大会25度目の優勝まであと2勝と迫っていたジョコビッチだったが、そこに立ちはだかったのが23歳の若き王者ヤニック・シナー(イタリア/1位)だ。新旧王者対決となった準決勝は序盤から激しい攻防が繰り広げられ、ジョコビッチは粘りを見せるも3時間16分の熱戦の末に4-6、5-7、6-7(3)で敗戦。残念ながら2年ぶりの決勝進出はならなかった。
敗戦後はセンターコート“フィリップシャトリエ”の赤土に思いを込めるように手を置き、会場のファンの惜しみない拍手や声援に応えながらコートを後にしたジョコビッチ。「最後は少し感情的になった」のも無理はない。「この試合がここでプレーする最後の試合になるかもしれない」と自覚しているからだ。
記者からの「もっとプレーしたいと思うか?」という質問には「ああ、そう思うよ」と答えたジョコビッチだが、過去3度優勝を経験した全仏オープンでやり残したことはないようで、仮に今年が最後になっても後悔はないと38歳のレジェンドは語る。
「もしこれが僕のローランギャロスでの最後の試合だったとしたら、雰囲気も素晴らしく、観客からの声援も本当にありがたかった。キャリアのこの段階で、自分に何が起こるかはわからない。これからも前に進むだけだ」
「ただ、最後の試合に“なるかもしれない”と言っただけで、“最後だ”と断言したわけではない。単に12カ月後にまたここでプレーするかどうかはわからない。今言えるのはそれだけだ」
今年の四大大会は残すところ約3週間後の「ウインブルドン」(6月30日~7月13日/イギリス・ロンドン/芝)と8月下旬の「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/ハード)の2大会。ジョコビッチはいずれも出場の意向を示しており、「今後もこれまでの計画通り、グランドスラムを中心にプレーするつもりだ」と明かしている。一方でその他の大会については「まだわからない」と述べるにとどめた。
文●中村光佑
【動画】ジョコビッチ健闘するもシナーに敗れる。2025全仏オープン準決勝ハイライト
【画像】ジョコビッチはじめ、2025全仏オープンを戦う男子トップ選手たちの厳選フォト
【関連記事】ジョコビッチが史上3人目のツアー100勝!今季低迷が続いていた38歳が待望の大記録を達成<SMASH>
5月の「ジュネーブ・オープン」(ATP250)で節目のツアー100タイトルを手にした38歳のジョコビッチは、今回の全仏オープンに第6シードで参戦。1回戦から4回戦まで全てストレート勝ちを収めると、準々決勝では前回準優勝で世界3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に4-6、6-3、6-2、6-4で逆転勝ちし、2年ぶり13度目のベスト4進出を果たしていた。
男女を通じて史上最多となる四大大会25度目の優勝まであと2勝と迫っていたジョコビッチだったが、そこに立ちはだかったのが23歳の若き王者ヤニック・シナー(イタリア/1位)だ。新旧王者対決となった準決勝は序盤から激しい攻防が繰り広げられ、ジョコビッチは粘りを見せるも3時間16分の熱戦の末に4-6、5-7、6-7(3)で敗戦。残念ながら2年ぶりの決勝進出はならなかった。
敗戦後はセンターコート“フィリップシャトリエ”の赤土に思いを込めるように手を置き、会場のファンの惜しみない拍手や声援に応えながらコートを後にしたジョコビッチ。「最後は少し感情的になった」のも無理はない。「この試合がここでプレーする最後の試合になるかもしれない」と自覚しているからだ。
記者からの「もっとプレーしたいと思うか?」という質問には「ああ、そう思うよ」と答えたジョコビッチだが、過去3度優勝を経験した全仏オープンでやり残したことはないようで、仮に今年が最後になっても後悔はないと38歳のレジェンドは語る。
「もしこれが僕のローランギャロスでの最後の試合だったとしたら、雰囲気も素晴らしく、観客からの声援も本当にありがたかった。キャリアのこの段階で、自分に何が起こるかはわからない。これからも前に進むだけだ」
「ただ、最後の試合に“なるかもしれない”と言っただけで、“最後だ”と断言したわけではない。単に12カ月後にまたここでプレーするかどうかはわからない。今言えるのはそれだけだ」
今年の四大大会は残すところ約3週間後の「ウインブルドン」(6月30日~7月13日/イギリス・ロンドン/芝)と8月下旬の「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/ハード)の2大会。ジョコビッチはいずれも出場の意向を示しており、「今後もこれまでの計画通り、グランドスラムを中心にプレーするつもりだ」と明かしている。一方でその他の大会については「まだわからない」と述べるにとどめた。
文●中村光佑
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