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海外テニス

「絶対に許されるべきではない行為」名コーチが試合中のメドベージェフの行動を痛烈に批判<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.07.27

ダーティなプレーも勝つためには仕方のないことかもしれないが、最近は優勝から遠ざかっているメドベージェフ。(C)Getty images

ダーティなプレーも勝つためには仕方のないことかもしれないが、最近は優勝から遠ざかっているメドベージェフ。(C)Getty images

 男子テニスツアー「ムバダラ・シティDC・オープン」(7月21日~27日/アメリカ・ワシントンDC)の男子シングルス準々決勝で、第8シードの世界ランク14位、ダニール・メドベージェフ(ロシア)はラッキールーザーのコレンティン・ムテ(同59位/フランス)に6-1、4-6、4-6のフルセットで敗れた。

 マスターズ2大会を含む5タイトルを獲得した2023年以降、長らくツアータイトルから遠ざかっているメドベージェフ。今大会ではテイラー・フリッツ(同4位/アメリカ)やロレンツォ・ムゼッティ(同7位/イタリア)ら上位シード勢が早々に敗退し、優勝の可能性が大きかっただけに悔やまれる敗退となった。

 そんな中、ムテとの準々決勝でメドベージェフがとったある行動に批判が集まっている。問題となったのは第2セットのゲームカウント2-4とリードを奪われていた場面。ムテのサービスゲームで15-15となったタイミングで、メドベージェフがメディカルタイムアウトを要求したのだ。

 ブレークを先行しているムテとしては、勢いそのままにサービスゲームをキープし、メドベージェフにプレッシャーをかけたい状況だ。その勢いに水を差すようなメディカルタイムアウトは、試合の流れを変えてしまう要因になりかねないだろう。
 
 この一件について、女子テニスのココ・ガウフ(世界ランク2位/アメリカ)の元コーチであるブラッド・ギルバート氏が自身の公式Xにて反応。「私の個人的な意見ですが」と前置きしつつ、「ゲーム中に、特に相手のサービスゲーム中にメディカルタイムアウトを取ることは絶対に許されるべきことではないと思う。(取るなら)即座にゲームを放棄すべきだ」と、メドベージェフの行動を痛烈に批判した。

 メドベージェフは、過去にもメディカルタイムアウトやトイレ休憩を戦略的に利用しているとの指摘を受けており、彼と同世代で長らくしのぎを削り合ってきたアレクサンダー・ズべレフ(世界ランク3位/ドイツ)は、メドベージェフについて「世界で最もずるいプレーヤーの1人」と語っている。

 今回のタイムアウトに戦略的な意図があったのかはわからないが、ダーティなイメージが付きまとうメドベージェフだけに疑いの声が上がることは自然な流れだろう。

 若手世代が席巻している男子テニス界だが、ベテランの域に差し掛かりつつあるメドベージェフには、ベテランらしいクリーンなプレーで若手を打ち負かしてもらいたいものだ。

構成●スマッシュ編集部

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