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食と体調管理

「多くの人にサポートされながらなんとか取ったオリンピック」競歩元日本代表・荒井広宙が挑み続けた競技生活と日々を支えた食習慣

矢内由美子

2025.09.01

写真:©Fujitsu

写真:©Fujitsu

 アスリートへのインタビューを通し、明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。今回は競歩の日本代表として2016年リオデジャネイロオリンピックで日本人初の表彰台となる銅メダルを獲得した荒井広宙さん(富士通)に、大舞台の経験や現在のお仕事、ジュニアアスリートへのアドバイスなどをお伺いしました。

―競歩を始めたきっかけを教えてください。

 中学から陸上部で長距離を専門としてやっていましたがずっと地区大会止まり。ところが長野県立中野実業高校1年生の秋に初めて競歩のレースに出た時に県大会まで進み、アスリートとして初めての成功体験を得ることができました。それが人生の節目です。

 その後、しばらくは競歩から離れていたのですが、私が2年生の夏に高校の1年先輩である藤澤勇さん(ロンドン五輪、リオ五輪日本代表)がインターハイで4位に入賞する姿を見て格好いいと感銘を受け、自分も競歩の道に行こうと思いました。藤澤さんがいなかったら、競歩をやっていませんでしたね。

―福井工業大学3年だった2009年に日本選手権50km競歩で初めて6位入賞を果たしました。成績が伸びたきっかけは?

 大学でも陸上部に入りましたが、より高いレベルで鍛えたいと思って2年生の時に陸上部を辞め、3年になる前頃から石川県の小松短期大学で競歩部監督を務めていた内田隆幸さんの指導を受けるようになりました。そこからは試合に出る度に自己記録を更新。4年の時には世界を意識するようになりました。
 
―大学を卒業した年の2011年、見事に世界選手権に初出場しました。

 この時に日本代表での活動を経験できたことが、その後の競技人生を大きく左右するターニングポイントになりました。2012年のロンドン五輪には出場できませんでしたが、2011年の実績によって2013年からは自衛隊体育学校に所属することになりました。

―自衛隊の練習環境はいかがでしたか?

 食事面からトレーニング施設から何から何までサポートしてくれるし、専門のトレーナーさんもいましたし、世界で戦うための組織だったのですごく恵まれた環境でした。

―2013年9月には東京五輪の開催が決まり、競歩を取り巻く環境がより向上したのではないでしょうか。

 自衛隊体育学校でも新しく施設を建てたりスタッフが充実してきたり、日に日にオリンピックへ向かっていくんだという変化を感じていました。
 

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