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ラグビー

女子ラグビーW杯初戦を迎える“サクラフィフティーン” 目標の8強入りへ注目の5選手をピックアップ

向風見也

2025.08.24

最前線のプロップを担う加藤。イングランドでの経験を経てコンタクトに磨きをかけた。(C) Getty Images

最前線のプロップを担う加藤。イングランドでの経験を経てコンタクトに磨きをかけた。(C) Getty Images

 女子のラグビーワールドカップが8月22日、イングランドで開幕。サクラフィフティーンこと日本代表は24日に初戦を迎え、心境著しいアイルランド代表、優勝候補のニュージーランド代表、7月に国内で2度対戦し、制しているスペイン代表と順にぶつかる。この4チームによる予選プールで2位以上に入れば、目標の8強入りを果たせる。

 前回は未勝利も、今回はプロセスには自信がある。カナダ出身で2019年就任のレスリー・マッケンジーヘッドコーチのもと、専門コーチの力を借りて組織的なプレースタイルを構築。特に今年に入ってからは、全国各地での長期合宿で粘りと絆を育んだ。器用さと激しさを併せ持つフランカーの長田いろは主将のもと、「家族よりも長く一緒にいるチーム」への自信を深める。

 本稿では、このグループが誇る注目選手を紹介する。

 

●加藤幸子(横河武蔵野アルテミ・スターズ/プロップ/164センチ・90キロ/25歳)

 今度の大会が開かれるイングランドでプレーした経験がある。2020年からの2シーズン、女子プレミアシップのエクセターに参加した。本番で使用するスタジアムのいくつかでゲームができたうえ、同国に根付くオンとオフの切り替えの妙を知れた。

「日本だとオフは週に1~2日でそれも試合(映像)を見ているんですけど、あっちの人は(休息日は)完全にラグビーから離れ、好きなものを食べていました。ラグビーに縛られていないほうが、むしろいいのかな、と」

 異文化に触れたことで、帰国後もミスした仲間を明るく励ますよう意識する。何より、本場仕込みのコンタクトに磨きがかかった。「ボールキャリー、ディフェンスで身体を張りたい」とスイッチを入れる。


●齊藤聖奈(MIE PEARLS/ナンバーエイト/164センチ・72キロ/33歳)

長らく最前線を走る。代表では今年8月のイタリア代表戦で通算50キャップを達成。ワールドカップには、主将を務めた2017年のアイルランド大会を皮切りに今回3度目の出場となる。

「特に『集大成!』とかいうことは思っていなくて、一つひとつ目の前のことをクリアしていくだけです」

突進力とトライセンスは天下一品。敵陣ゴール前の密集脇で球を掴めば、低空姿勢で迫るタックラーの懐をえぐる。守っても鋭い刺さり、球への絡みで危機を救う。

 昨春はニュージーランドのチーフス・マナワに在籍し、日本人で初めてスーパーラグビー・アウピキに挑戦した。今度戦うニュージーランド代表のことも、過大評価せずにいられる。
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